貪
たん異読 とん・どん
名詞頻度ランク #35251 · 青空 236 例
標準
coveting
文例 · 用例
一見突慳貪にも見えるけれど、実は寧ろ気が弱い迄に見解の博い人である。
— 中原中也 『萩原朔太郎評論集 無からの抗争』 青空文庫
すると黒点が私の貪婪な眼眸の中に留つた。
— 中原中也 『ヂェラルド・ド・ネルヴァル』 青空文庫
第三金時丸は、貪慾な後家の金貸婆が不当に儲けたように、しこたま儲けて、その歩みを続けた。
— 葉山嘉樹 『労働者の居ない船』 青空文庫
憂鬱な顔をしながら、根に判らない逞ましいものがあって、稽古ごと一つだって、次から次へと、未知のものを貪り食って行こうとしている。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
悲しくもあり楽しくもありというような状態で、忘れようと思うこともないではないが、寧ろ繰返し繰返し考えては、夢幻的の興味を貪って居る事が多い。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
尤も、そうすることによって結局は奉公の第一義にかなうことが出来るという自分勝手な考えもありはしたが、とにかく興味の向くことなら何でも構わず貪るように意地汚くかじり散らした。
— 寺田寅彦 『科学に志す人へ』 青空文庫
桜の根は貪婪な蛸のやうに、それを抱きかかへ、いそぎんちやくの食糸のやうな毛根を聚めて、その液体を吸つてゐる。
— 梶井基次郎 『桜の樹の下には』 青空文庫
※部屋の奧、寢臺のあたりには、そこはかとない薄明しか漂はせてゐなかつた星形の窓は、いまや貪婪な窓と交代して、飽くことなく日光を求めてゐる。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『窓』 青空文庫
作例 · 標準
彼は地位や名誉への貪を抑えることができず、次第に周囲からの信頼を失っていった。
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「過ぎた貪は身を滅ぼす元だぞ」と、欲張りな若者を村の長老が戒めた。
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仏教の教えでは、貪は苦しみを生む根本的な原因の一つであると説かれている。
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標準
raga (desire)
作例 · 標準
修業者は心の奥底に潜む貪の火を消し去るために、日々瞑想に励んでいる。
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人間の本性にある貪をどう制御するかが、この哲学書の中心的なテーマだ。
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「五欲の中でも特に貪を断ち切るのは、至難の業だ」と高僧が説法で語った。
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ウィキペディア
貪 は、仏教における煩悩のひとつで、 貪り、欲深いことを意味する。別名を貪欲(とんよく)ともいい、五欲の対象である万の物を必要以上に求める心である。対義語は無貪(alobha)。上座部仏教における不善心所のひとつ。 説一切有部の五位七十五法のうち、(心所法-)不定法のひとつ。 大乗仏教アビダルマにおける六つの根本煩悩のひとつ。
出典: 貪 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0