鮮紅色
せんこうしょく
名詞名詞-の形容詞
標準
bright red
文例 · 用例
何とか云う名の洋紅色大輪のカンナも美しいが、しかし札幌円山公園の奥の草花園で見た鎗鶏頭の鮮紅色には及ばない。
— 寺田寅彦 『札幌まで』 青空文庫
俺の母は咳きこみ咽喉をゴックリと言はし枕元のコップに八分目程、鮮紅色の、この世に これ程、鮮かな色がないと思はれる程の色素を吐いた。
— ―3― 『小熊秀雄全集』 青空文庫
彼は口腔内にも光があるのを確かめてから、死体を俯向けて、背に現われている鮮紅色の屍斑を目がけ、グサリと小刀の刃を入れた。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
青胡瓜昧爽の胡瓜をもいでくれ、從妹よ風に洗はれる三日月のやうな眼つきをして僕はその青い小さな錨を畑でたべよう何よりもうれしく霧をかんじ、露にしみ僕の目ざめを感じてゐて朝燒けの光線に吹きつらぬかれ僕の眺めの中に鮮紅色の季節の娘のやうに扮裝して朝の胡瓜をもいで來てくれ。
— 佐藤惣之助 『季節の馬車』 青空文庫
植物園の葉鶏頭の燃ゆるような鮮紅色が絶えず三人の目先にちらついていた。
— 地に潜むもの 『地上』 青空文庫
然し、庭の百日紅はまったく綺麗だ、上方が折れ朽ちてる桜の古木の横手、山茶花や木斛や木犀や檜葉などの茂みの中に、鮮紅色と白色との花が群がり咲いている。
— 豊島与志雄 『聖女人像』 青空文庫
湖面も、湖を立てこめた数千丈の断崖も、前に言った通りの蛍のように蒼白の色に覆われていたのが、今、不意にざんぶと音がして、その水煙から輪になって行く波紋のすべて鮮紅色になってゆく現象を、さすがお銀様が怪しまずにはおられません。
— 胆吹の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
アカザの葉心は鮮紅色の粉粒を布きすこぶる美麗である。
— 牧野富太郎 『植物一日一題』 青空文庫
作例 · 標準
暗闇の中、遠くに閃光信号が見えた。
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救助隊は、遭難者に閃光信号を送って応答を求めた。
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「あの灯台の閃光信号は、航海者にとって重要な目印となる。」
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