他称
たしょう
名詞
標準
third person
文例 · 用例
寿司通と自称他称する連中もたいていはいい加減な半可通で、それならこそまた寿司屋も息をつけるというものである。
— 北大路魯山人 『握り寿司の名人』 青空文庫
なる程実際には、自称又他称の自由主義的勢力なるものが社会には存在している。
— 戸坂潤 『現代唯物論講話』 青空文庫
イルカと言い、河童と言い、天狗小僧と言い、筍八段というのは自称他称が混乱していて、どれをどれとも分らないが、この二人のもの、黒白を持たせてはたしかに人間業とは思われないひらめきを見せる。
— 不破の関の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
しかしながら農奴という身分を自称したこともなければ、未だ嘗て他称せられたこともありません。
— 農奴の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
それからゴーホを煮しめたとでも云ったしょうな「深草」や、田舎芝居の書割を思い出させる「一力」や、これらの絵からあらを捜せばいくらもあるだろうし、徒らに皮相の奇を求めるとけなす人はあるだろうが、しかし何と云ってもどこか吾人の胸の奥に隠れたある物、ある根強い要求に共鳴をさせるところがありはしまいか。
— 寺田寅彦 『帝展を見ざるの記』 青空文庫
「電気というものは、長い線で山の奥からひっぱって来るもんだでのイ、その線をば夜中に狐や狸がつたって来て、この近ぺんの田畠を荒らすことはうけあいだね」 こういうばかばかしいことを巳之助は、自分の馴れたしょうばいを守るためにいうのであった。
— 新美南吉 『おじいさんのランプ』 青空文庫
その馬車のうちがわは、さとうビスケットでできていて、こしをかけるところは、くだものや、くるみのはいったしょうがパンでできていました。
— SNEDRONNINGEN 『雪の女王』 青空文庫
「橋の下の菖蒲は誰が植えたしょうぶぞ。
— 坂口安吾 『茶番に寄せて』 青空文庫
作例 · 標準
言語学の授業で、自称詞と他称詞の使い分けが社会的な距離感にどう影響するかを学んだ。
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日本語には「彼」や「彼女」以外にも、相手との関係性に応じた多様な他称が存在する。
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文脈によっては、名前そのものが他称として機能し、敬意を表現することもある。
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