自然薯
じねんじょ異読 じねんじょう
名詞多音語
標準
Japanese yam (Dioscorea japonica)
文例 · 用例
別に変った作り方でもなかったが、炊き立ての麦飯の香ばしい湯気に神仙の土のような匂いのする自然薯は落ち付いたおいしさがあった。
— 岡本かの子 『東海道五十三次』 青空文庫
それからまた晩秋の自然薯掘り。
— 梶井基次郎 『温泉』 青空文庫
背に二貫三貫の自然薯を背負っている。
— 梶井基次郎 『温泉』 青空文庫
食べたら古今の珍味だろう、というような話から、修善寺の奥の院の山の独活、これは字も似たり、独鈷うどと称えて形も似ている、仙家の美膳、秋はまた自然薯、いずれも今時の若がえり法などは大俗で及びも着かぬ。
— 泉鏡花 『半島一奇抄』 青空文庫
すぐ前なる橋の上に、頬被した山家の年増が、苞を開いて、一人行く人のあとを通つた、私を呼んで、手を擧げて、「大な自然薯買うておくれなはらんかいなア。
— 泉鏡花 『城崎を憶ふ』 青空文庫
自然薯穿か、鍬も提げず。
— 泉鏡花 『星女郎』 青空文庫
とうとい処女を自然薯扱い。
— 泉鏡花 『白花の朝顔』 青空文庫
またいわく、ある侍今日は殊に日和よしとて田舎へ遊山に行き、先にて自然薯を貰い、僕に持せて還る中途|鳶に攫み去らる、僕主に告ぐ、油揚ならば鳶も取るべきに、薯は何にもなるまじと言えば、鳶、樹梢で鳴いてヒイトロロ、ヒイトロロ。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
作例 · 標準
おばあちゃんが育てた自然薯は、粘りが強くて風味豊かだ。
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この時期になると、山菜採りの名人が自然薯を探しに山に入る。
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「とろろご飯にするなら、やっぱり自然薯が一番だね!」
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