山芋
やまいも異読 ヤマイモ
名詞頻度ランク #35198 · 青空 57 例
標準
Japanese yam (Dioscorea japonica)
文例 · 用例
亭主の金作が朝早くから山芋掘りに行った留守に、あんまりお天気がいいので、女房のお米は家を閉め切って、子守女のお千代に当歳の女の児を負わせた三人連れで、村から一里ばかりあるH町の八幡宮に参詣した。
— 夢野久作 『いなか、の、じけん』 青空文庫
それでお千代も石臼につらまって、一所にウツラウツラしいしい加勢をしていたが、そのうちに四時頃になって夕蔭がさして来ると、山芋をドッサリ荷いだ亭主の金作が、思いがけなく早く、裏口から帰って来た。
— 夢野久作 『いなか、の、じけん』 青空文庫
金作は界隈でも評判の子煩悩であったが、山芋を土間に投げ出して、いつも子供を寝かしておく表の神棚の下まで来ると、そこいらをキョロキョロと見まわしながら、大きな声で怒鳴った。
— 夢野久作 『いなか、の、じけん』 青空文庫
辯當をつかふのでお秋さんがお茶を汲んで山芋を一皿呉れた。
— 長塚節 『炭燒のむすめ』 青空文庫
山芋の續きが猪へ移つた。
— 長塚節 『炭燒のむすめ』 青空文庫
猪は山芋が好きで見つけたら鼻のさきで掘つて仕舞ふ。
— 長塚節 『炭燒のむすめ』 青空文庫
どんなに立派な山芋の蔓が見つかっても、もし其処に蛇が居たら、心臓が破裂する程はずんで来て、煙草を燻しながら逃出すのである。
— 佐左木俊郎 『芋』 青空文庫
蛇を追払って、山芋を掘ると云うことなどは、彼には想像も出来ない。
— 佐左木俊郎 『芋』 青空文庫
作例 · 標準
すりおろした山芋を、うどんと一緒に食べるのが好きだ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
母が作ってくれた山芋のお好み焼きは、ふわふわで美味しかった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
山芋には滋養強壮の効果があるらしいよ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
ウィキペディア曖昧さ回避
山芋(やまいも)は、ナガイモ、自然薯(しねんじょ)などの総称で、山野などに自生するヤマノイモ属の可食できる芋(いも)の名称。または、詩集の名称。
植物または根菜
- ヤマノイモ科ヤマノイモ属の植物のなかで、もともと山に自生していたことから名付けられた根菜のこと。漢方では「山薬」、民間療法では「山うなぎ」と称して、古くから滋養、強精がある食材とされてきた。大きく分けて、ナガイモ(長芋)、ダイジョ(大薯)、ジネンジョ(自然薯)があり、栽培されているものを「山いも」、山に自生している自然薯を「山のいも」ということが多い。また、食材として「やまのいも」という場合はヤマノイモ科ヤマノイモ属に属する食用いも類として栽培されているものの総称をいうこともある。芋の粘り気は、ダイジョ、ヤマノイモ(ジネンジョ)、ツクネイモ(ナガイモの一種)が強く、棒状のナガイモが最も弱い。
- ヤマノイモ(山の芋) — 日本原産のヤマノイモ属の植物で、野生していることから、別名ジネンジョ(自然薯)と呼んで区別している。植物学上の分類でいう「ヤマノイモ」はジネンジョ(自然薯)のみを指す。
- ナガイモ(長芋) — 中国原産のヤマノイモとよく似たヤマノイモ属の植物。主に栽培品種が市場に多く出回っている山芋。芋の形からナガイモ群、イチョウイモ群、ツクネイモ群に分けられる(それぞれ長形種、扁形種、塊形種にあたる)。
- ヤマトイモ(大和芋) — 西日本では上記の塊形種(つくねいも群)を「やまといも」と呼ぶ。丹波芋、伊勢芋が有名。
- 大和いも — 別名つくね芋といわれる奈良県在来のナガイモの一種。
- ヤマトイモ(大和芋) — 関東地方では平らな姿の上記の扁形種(いちょういも群)を「やまといも」と呼ぶ。
- ダイジョ(大薯) — ダイショともいうヤマノイモ属のヤムイモの代表種。沖縄・九州などの一部地域でわずかに栽培されている。芋の色は白のほか、紅色、紫色がある。なお、沖縄本島各地で開催されるイモの重さを競う「やまいも勝負(スーブ)」の大会でいう「ヤマイモ」はダイジョである(ダイジョ参照)。
詩集
- 山芋 (詩集) — 1951年に発刊された詩集。教え子の大関松三郎が書いた詩を、担任教師だった寒川道夫が解説・指導記録とともにまとめたもの。
出典: 山芋 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0