悔いる
くいる
動詞-一段動詞-他動詞
標準
to regret
文例 · 用例
そんな井伏さんを見て、井伏さんを甘いなと、なめたら、悔いる事があるかも知れない。
— 太宰治 『小照』 青空文庫
自分は自分の馬鹿を悔いる。
— 断片 『小さき良心』 青空文庫
そんな時が来ても、私がこの農場を解放したのを悔いるようなことは断じてないつもりです。
— 有島武郎 『小作人への告別』 青空文庫
自分の少しばかりの言葉がおぬいさんを泣くほどに苦しめたかと思うと、園は今夜の浅慮を悔いるような気にもなった。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
たとえば、過去の嘆きとか悩みとか、罪悪を悔いる気持ちとか、それらは体の皮膚にたまる老廃物と同じく人間の心象のはたらきに溜る老廃物です。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
私はもう何も申上ぐることもありません、又何も悔いる処はありません、私が只残念なのは、折角のヽヽが全くヽヽに終つたこと、それ丈であります。
— 平出修 『逆徒』 青空文庫
何物をも酒に代へて悔いることのない人が酒徒である。
— 大田 『行乞記』 青空文庫
その身に箔をつけるため、将来のおのれの出世に備えるため、フランスに遊学の途端に、降って湧いた災難、その時とっさに自分の野望をからりと捨て、デンマーク国の名誉を守るために、一身を犠牲にして悔いる色が無かった。
— 太宰治 『新ハムレット』 青空文庫