妓
ぎ
名詞頻度ランク #5079 · 青空 1366 例
標準
geisha
文例 · 用例
そうしてむしろかえってさんざん道楽をし尽くしたような中年以上のパトロンと辛酸をなめ尽くして来た芸妓との間の淡くして深い情交などにしばしば最も代表的なノルマールな形で実現されたもののようである。
— 寺田寅彦 『映画雑感(※)』 青空文庫
娘時代のある時、歌舞伎の舞台で見た若い芸妓のちりめん浴衣にすつかり魅せられました。
— 岡本かの子 『縮緬のこころ』 青空文庫
ここではただ何となく老妓といって置く方がよかろうと思う。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
相当な年配の芸妓たちまで「話し振りを習おう」といって、客を捨てて老女たちの周囲に集った。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
若い芸妓たちは、とうとう髪を振り乱して、両脇腹を押え喘いでいうのだった。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
この上笑わせられたら死んでしまう」 老妓は、生きてる人のことは決して語らないが、故人で馴染のあった人については一皮|剥いた彼女独特の観察を語った。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
中国の名優の梅蘭芳が帝国劇場に出演しに来たとき、その肝煎りをした某富豪に向って、老妓は「費用はいくらかかっても関いませんから、一度のおりをつくって欲しい」と頼み込んで、その富豪に宥め返されたという話が、嘘か本当か、彼女の逸話の一つになっている。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
笑い苦しめられた芸妓の一人が、その復讐のつもりもあって「姐さんは、そのとき、銀行の通帳を帯揚げから出して、お金ならこれだけありますと、その方に見せたというが、ほんとうですか」と訊く。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫