帰来
きらい
名詞動詞-サ変動詞-自動詞頻度ランク #16875 · 青空 144 例
標準
returning
文例 · 用例
帰来した燕は、その麦の上を、青葉に腹をすらんばかりに低く飛び交うた。
— 黒島傳治 『浮動する地価』 青空文庫
」 中 甲板より帰来れる一個の学生は、室に入るよりその溽熱に辟易して、「こりゃ劇い!
— 泉鏡花 『取舵』 青空文庫
終日尋春不見春 杖藜踏破幾重雲帰来拭把梅花看 春在枝頭已十分 その梅はもう盛りをすぎたけれど、あちらこちらにしろじろと立っている。
— 種田山頭火 『三八九雑記』 青空文庫
やうやくにして黎君帰来、しんみり飲んで話しつゞける、酔うて労れて、ぐつすり寝る。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
廿一日、壬戌、和田平太胤長の女子、父の遠向を悲しむの余、此間病悩、頗る其恃少し、而るに新兵衛尉朝盛、其聞甚だ胤長に相似たり、仍つて父帰来の由を称して訪ひ到る、少生聊か擡頭して一瞬之を見、遂に閉眼すと云々、同夜火葬す、母則ち素懐を遂ぐ、西谷の和泉阿闍梨戒師たりと云々。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
寂心娑婆帰来の談の伝わった所以でもあろう。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
大津山ここの御宮の見わたしを族がものと我等すずしむ小岱山霞む表の端山には関の名残りの書院松見ゆ山帰来葉や山は恋しき日の蒸に餅くるまむその葉摘みたむ北の関・南の関北の関の村は、筑後の山門と肥後の玉名の境にあり、そを越ゆれば母の里南の関、関町ともいふ。
— 北原白秋 『夢殿』 青空文庫
かような翁の無敵の感化力が如何に徹底したものであったかは、後年観世流を学んでいた吉村稱氏が翁の歿後一度上京して帰来するや、「福岡の観世流は間違っている。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫