出立
しゅったつ
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
departure
文例 · 用例
台所に杯盤の音、戸口に見送りの人声、はや出立たんと吸物の前にすわれば床の間の三宝に枳殻飾りし親の情先ず有難く、この枳殻誤って足にかけたれば取りかえてよと云う人の情もうれし。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
楠公へでも行くべしとて出立たんとせしがまてしばし余は名古屋にて一泊すれども岡崎氏は直行なれば手荷物はやはり別にすべしとて再び切符の切り換えを求む。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
こゝへ新に入り来りし二人連れはいずれ新婚旅行と見らるゝ御出立。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
ここを出立点として、改めて稿を次ぐ。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
山麓帯の裾野で、日に焼けて、疲労をひどくしたくないので、定めの行程は短いにもかかわらず、翌十日は朝|出立した、馬を五頭、一頭は荷物を積んで、案内者の、チャアルス・グーチという男が、裸馬に乗り、アルペン杖を横たえながら、片手で荷馬車を曳いて先登に立って行く。
— 小島烏水 『火と氷のシャスタ山』 青空文庫
風起る、駆け戻って朝飯を済まし、善作が後始末をしている間、一足先へ出立する、奥常念に向おうとて。
— 小島烏水 『奥常念岳の絶巓に立つ記』 青空文庫
×・30 二日の出立が四五日延期となる。
— 附・戦線便り 『陣中日誌(遺稿)』 青空文庫
しかし、我々が暇を告げて出立してきたのは、夏の日だつた。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『旗手クリストフ・リルケ抄』 青空文庫
作例 · 標準
明け方、旅人は荷造りを終えると、家族に悟られないよう静かに玄関の扉を開けて出立した。
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遠征部隊の出立を前に、広場では無事を祈る壮行会が開かれ、村人たちが手作りの旗を振った。
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「準備は整ったか?太陽が昇り切る前に出立しないと、峠を越える前に日が暮れてしまうぞ。」
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