決死
けっし
名詞頻度ランク #36378 · 青空 303 例
標準
preparedness for death
文例 · 用例
多くもない労働者が、機関銃の前の決死隊のように、死へ追いやられた。
— 葉山嘉樹 『労働者の居ない船』 青空文庫
眼前を過ぎる幻像を悲痛のために強直した顔の表情で見詰めながら、さながら鍵盤にのしかかるようにして弾いているショパンの姿が、何か塹壕から這い出して来る決死隊の一人ででもあるような気がするのである。
— 寺田寅彦 『映画雑感6』 青空文庫
思ふにこの事件は、室生君が卓の遠く離れた地位に居た爲に、私と岡本君との問答してゐる光景を見て、何か私が不當の暴行でも受けてゐるやうに見誤り、友人の一大事として決死的に突進して來たのである。
— 萩原朔太郎 『中央亭騷動事件(實録)』 青空文庫
ガロンはロシア人共産党員とともに上海に入ると、直に大馬路の一隅で露支共産会合が開かれ、赤衛軍の決死隊が組織され、党員徽章が配付されると労農領事館には青天白日旗とソビエット・ロシアの聯邦旗が交錯して掲げられた。
— 吉行エイスケ 『地図に出てくる男女』 青空文庫
それは、後の自然主義運動に於いて作家としての生長を示した徳田秋声の、この時の作品「通訳官」を見ても、また、小栗風葉の「決死兵」、広津柳浪の「天下一品」、泉鏡花の「外国軍事通信員」等を見ても、その水っぽさと、空想でこしらえあげたあとはかくすべくもない。
— 黒島傳治 『明治の戦争文学』 青空文庫
十銭のコーヒーを飲みつつ、喫茶店の少女をちらちら盗み見するのにさえ、私は決死の努力を払った。
— 太宰治 『断崖の錯覚』 青空文庫
六平太氏の覚悟と実さんの覚悟が、決死以上に陶酔していた心境が、今でも背中をゾクゾク匍いまわっている位よくわかった。
— 夢野久作 『道成寺不見記』 青空文庫
慧鶴が真底から決死の覚悟を定めたのは石や灰が降り出したからであった。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
作例 · 標準
山頂を目指す登山家たちは、決死の覚悟で氷壁に挑んだ。
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彼女は決死の思いで手術に臨み、見事に成功させた。
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この作戦は決死の覚悟がなければ成功しないだろう。
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