沖合
おきあい
名詞頻度ランク #31460 · 青空 273 例
標準
off the coast
文例 · 用例
八年前に謝源がこの沖合で難破した蘭人の二人を家来の救ふて来たのを、世話してやつたことがあつた。
— 太宰治 『地図』 青空文庫
淡褐色の沖合に人間の死体を燃したような煙を吐いて、陳独秀の乗った汽艇が影を没した。
— 吉行エイスケ 『地図に出てくる男女』 青空文庫
暗礁に乗りあげた駆逐艦の残骸は、山へあがって見ると干潮時の遠い沖合に姿を現わしていることがあった。
— 梶井基次郎 『海 断片』 青空文庫
また、その日の黄昏時、おなじ島の南にあたる尾野間という村の沖に、たくさんの帆をつけた船が、小舟を一隻引きながら、東さしてはしって行くのを、村の人たちが発見し、海岸へ集って罵りさわいだが、漸く沖合いのうすぐらくなるにつれ、帆影は闇の中へ消えた。
— 太宰治 『地球図』 青空文庫
老船頭が櫓柄につかまって沖合の一点を白眼みつつ、悠々と大浪を乗り切る、その押す手引く手や腰構えの姿態美は、ソックリそのまま名人の仕カタ開キであるまいか。
— 夢野久作 『「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能』 青空文庫
」 舟は暫時く大船小船六七|艘の間を縫ふて進んで居たが間もなく廣々とした沖合に出た。
— 國木田獨歩 『少年の悲哀』 青空文庫
」 舟はしばらく大船小船六七|艘の間を縫うて進んでいたが、まもなく広々とした沖合に出た。
— 国木田独歩 『少年の悲哀』 青空文庫
折から一天俄に掻曇りて、※と吹下す風は海原を揉立つれば、船は一支も支えず矢を射るばかりに突進して、無二無三に沖合へ流されたり。
— 泉鏡花 『取舵』 青空文庫
作例 · 標準
例句