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漁場

ぎょじょう異読 ぎょば・りょうば
名詞頻度ランク #27635 · 青空 236
1
標準
fishing grounds
文例 · 用例
左手の籔が切れる所に来ると、右手の方に養漁場がみえ、その他は一面の田で遠く神田上水源の方の森並に縁取られてゐる。
――不真面目なわが心…… その一週間 青空文庫
鮮銀はさらに、カムチャッカ漁場の利権を買ってる漁業会社へ、一ルーブル十八銭――二十銭で売りつけた。
黒島伝治 国境 青空文庫
彼らの漁場はただ浜べ岸べに限られていたであろうが、船と漁具との発達は漁場を次第に沖のほうに押し広げ同時に漁獲物の種類を豊富にした。
寺田寅彦 日本人の自然観 青空文庫
全体漁夫という者は、自分の漁場を大切にするから、他所へ出て利益があるという場合にはドシドシ他所へ出て往って漁をする。
幸田露伴 夜の隅田川 青空文庫
それは是非共漁の総ての関係からして、左様いうように仕なければ漁場が荒れて仕舞うので、年のいかないものや、働きの弱い年寄などは蹈切って他所へ出ることが出来ないから、自分の方の漁場だけで働いて居るが、腕骨の強い奴は何時でも他所へ出漁する。
幸田露伴 夜の隅田川 青空文庫
また駿河湾のすべての魚を数えずとも、一漁場で一つの網にかかったものだけ数えればよい。
寺田寅彦 物質群として見た動物群 青空文庫
……お待ち下さい……この浦一円は鰯の漁場で、秋十月の半ばからは袋網というのを曳きます、大漁となると、大袈裟ではありません、海岸三里四里の間、ずッと静浦の町中まで、浜一面に鰯を乾します。
泉鏡花 半島一奇抄 青空文庫
」       二「三ちゃん、何の号外だね、」 と女房は、毎日のように顔を見る同じ漁場の馴染の奴、張ものにうつむいたまま、徒然らしい声を懸ける。
泉鏡花 海異記 青空文庫