鑑識眼
かんしきがん
名詞
標準
discerning eye
文例 · 用例
この老婆には大乗仏教的の鑑識眼があるというわけです。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
そうして、中学校にはいる頃には、つまり私は、自分の文学の鑑識眼にかなりの自信を持っていたというわけなのである。
— 太宰治 『『井伏鱒二選集』後記』 青空文庫
みんなは、遠助の鑑識眼を信用しているので、かれのいったとおりのことばを、また伝えはじめる。
— 新美南吉 『屁』 青空文庫
古典を読むことによってひとは書物の良否に対する鑑識眼を養うことができるのである。
— 三木清 『如何に読書すべきか』 青空文庫
書物の良否についての鑑識眼は銘々の見地からその間におのずから養われる。
— 三木清 『書物の倫理』 青空文庫
といつて、子供の鑑識眼が高いなどと歪めていふのではないから、わたくしが子供心に、放心したやうにその繪に囚はれてゐたといつても、なあんだと、笑はれてしまつては困る。
— 長谷川時雨 『「郭子儀」異變』 青空文庫
そこは、一切、茶がかった造りで、床の掛ものは、沈南蘋の花鳥、花生けは、宋窯の水の垂れるような青磁、磬が掛っていたが、その幅が二尺あまりもあって、そのいずれを見ても、闇太郎の鑑識眼では、上乗無類、値打の程も底知れぬものだ。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
現代美術に向う場合は、相当になにやかやと口賢しく、軽々と議論を下しているが、少し遡って古名画、古美術を示す場合には、一目で美術価値の程度を看破し、真贋を見極めるという鑑識眼を有する者は殆どないと言っても過言ではない。
— 北大路魯山人 『愛陶語録』 青空文庫
作例 · 標準
長年の経験で培われた彼の鑑識眼は、偽物を見抜くのに役立った。
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一流の美術商は、常に鋭い鑑識眼を持っているものだ。
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新入社員にはまだ鑑識眼が備わっていないため、ベテラン社員が指導にあたっている。
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