大一番
おおいちばん
名詞
標準
decisive game
文例 · 用例
この折詰を積んだ形が大一番の棺桶などは、どんなものです。
— 泉鏡花 『露萩』 青空文庫
風呂敷包を左手に載せて、左の方へ附いたのは、大一番の円髷だけれども、花簪の下になって、脊が低い。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
体重百四十|斤に近い、六尺豊かの図体で、大一番の菜葉服の襟首や、袖口や、ズボンの裾から赤黒い、逞ましい筋肉が隆々とハミ出しているところは、如何にも単純な飾り気のない性格に見える。
— 夢野久作 『オンチ』 青空文庫
処がそれは、大一番の丸髷に赤い鹿の子のてがらをかけた、たわやかな美人なのである。
— 若杉鳥子 『浅間山麓』 青空文庫
あの直径二|呎何|吋、全長二百何十|呎という、大一番の鋼鉄の円棒だ。
— 夢野久作 『焦点を合せる』 青空文庫
大一番の丸髷に結って肉襦袢姿、それが三百ポンドもある大重錘をさしあげる、大和撫子ならぬ大和|鬼蓮だ。
— 遊魂境 『人外魔境』 青空文庫
アコ長のほうは、ごぞんじの通り、大一番、長面の馬が長成の冬瓜をくわえたような、眼の下一尺二寸もあろうという不思議な面相。
— 初春狸合戦 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
その手紙の入つて居る大一番の野暮な紙入の中に、質札が二枚と、一昨日兩國の獸肉屋で掻拂つた妻揚枝が五六本、それから寛永通寶が五六枚入つてゐる筈だ。
— お銀お玉 『錢形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
例句