無情
むじょう
名詞形容動詞名詞-の形容詞頻度ランク #30726 · 青空 694 例
標準
heartlessness
文例 · 用例
生きとし生けるもの無情ではない。
— 中原中也 『詩に関する話』 青空文庫
娘の神が自分をこと人といったのは今夜の神聖に対し一夜だけのことにしていったのであろうか、それとも幼くして遥な国へ思い捨てた父に対しての無情の恨みの根を今も深く持ち添えそれでいったのであろうか、それが気になった。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
傍には可愛き兒の寐姿みゆ、膝の上には無情の君よ我れを打捨て給ふかと、殿の御聲あり/\聞えて、外面には良人や戻らん更けたる月に霜さむし、たとへば我が良人今此處に戻らせ給ふとも、我れは恥かしさに面あかみて此膝なる文を取かくすべきか、恥づるは心の疚しければなり、何かは隱さん。
— 樋口一葉 『軒もる月』 青空文庫
線香を立てて死人扱いをするのがかあいそうでならないけれど、線香を立てないのも無情のように思われて、線香は立てた。
— 伊藤左千夫 『奈々子』 青空文庫
無情の舟は流を下って早く、十分間と経たぬ内に、五町と下らぬ内に、お互の姿は雨の曇りに隔てられてしまった。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
膝の上には、「無情の君よ、我れを打捨て給ふか」と、殿の御声ありあり聞えて、外面には良人や戻らん、更けたる月に霜さむし。
— 樋口一葉 『軒もる月』 青空文庫
彼は最も烈しい衝動によつて創作するところの、眞の情熱的詩人であつて、しかもまた同時に、最も冷酷無情の目を持つたニヒリスチツクの哲學者だつた。
— 萩原朔太郎 『本質的な文學者』 青空文庫
でも折角遠方からして、招くやうに呼びあげた藝術上の親しい知己を、そんなことで無情にするには忍びなかつた。
— 萩原朔太郎 『室生犀星に與ふ』 青空文庫
作例 · 標準
彼は無情にも彼女の願いを退けた。
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戦争は人々に無情な現実を突きつける。
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「なんて無情な人なんだ!」と彼女は叫んだ。
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標準
insentient
作例 · 標準
石や木のような無情な存在にも、美しさを見出すことができる。
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彼は感情を持たないかのように無情な態度で命令を下した。
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無情な機械が人間の仕事を奪っていく時代が来るのだろうか。
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