無慈悲
むじひ
形容動詞名詞頻度ランク #32238 · 青空 544 例
標準
merciless
文例 · 用例
ぽかん、ぽかん、と無慈悲の櫂が頭上に降る。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
女性にはすべて、この無慈悲な兎が一匹住んでゐるし、男性には、あの善良な狸がいつも溺れかかつてあがいてゐる。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
翁は掌の上に載せた火山弾にだんだん切ない重みを感じながら、その娘に対し氷にもなれというような呪詛をかけたことのおよそ見当違いでもあり、無慈悲な仕打ちであることが悔まれた。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
それやこれやを思いますとな、どう考えてもちと親が無慈悲であった様で……。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
看護卒は、たゞ忙しそうに、忙しいのが癪に障るらしく、ふくれッ面をして無慈悲にがたがたやっていた。
— 黒島傳治 『氷河』 青空文庫
警戒兵は、番小屋の中で、どこから聞えてくるともない、無慈悲な寒冷の音を聞いた。
— 黒島伝治 『国境』 青空文庫
世間の評判をあてにして罪科もねえ者を無暗にどうするの斯うするのと、そんな無慈悲なことはしたくねえ。
— お化け師匠 『半七捕物帳』 青空文庫
四 老人はとっさの間に演ぜられたる、このキッカケにも心着かでや、さらに気に懸くる様子もなく、「なあ、お香、さぞおれがことを無慈悲なやつと怨んでいよう。
— 泉鏡花 『夜行巡査』 青空文庫
作例 · 標準
独裁者は反乱分子に対して、無慈悲な弾圧を繰り返した。
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「そんな無慈悲な言い方をしなくてもいいじゃないか。彼も反省しているんだ」
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冬の寒風が無慈悲に吹き付け、避難所の人々の体力を奪っていく。
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