故主
こしゅ
名詞
標準
one's former master
文例 · 用例
何故主人が不気慊であるかも略知つて居るので。
— 国木田独歩 『節操』 青空文庫
第七年には田地が故主に還され、奴隷が解放せられる。
— 森鴎外 『古い手帳から』 青空文庫
(西鶴の武道傳來記六の二に、天正中伊豫の合戰に討死した人の幼女を護つて東都に立退た忠臣が七十餘歳になり、二八ばかりに成長した故主の娘は諸人の執心うたてく、表て向き夫婦同樣に暮し居た。
— 南方熊楠 『蓮の花開く音を聽く事』 青空文庫
栗山の名は人に故主の非を思はせるからと云つて、利章がわざと外戚の苗字を冒させた。
— 森鴎外 『栗山大膳』 青空文庫
高松半之丞というのは、帯刀から云えば、亡友高松半左衛門の遺児で、同じ旗の本に集っていた若侍、また岡引虎松から云えば、世話になった故主半左衛門の遺した只一人の若様だった。
— 海野十三 『くろがね天狗』 青空文庫
四 有王が、故主の俊寛を尋ねて、都からはるばると九|国に下り、そこの便船を求めて、硫黄商人の船に乗り、鬼界ヶ島へ来たのは、文治二年の如月半ばのことだった。
— 菊池寛 『俊寛』 青空文庫
ただ、故主を慕う有王だけは、俊寛の最期を見届けたく、千里の旅路に、憂き艱難を重ねて、鬼界ヶ島へ下ったのである。
— 菊池寛 『俊寛』 青空文庫
その上、故主人が無法にも自分の資産の価値以上の債務を契約したように見える偽りの報告書を整えた。
— SHIRYO 『死霊』 青空文庫
作例 · 標準
浪人となった彼は、亡き父が仕えていた故主への忠誠心を今も胸に秘めている。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
偶然街中で再会した故主に対し、彼は昔と変わらぬ敬意を持って丁寧に挨拶した。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
「故主の恩義を忘れ、ライバル社に寝返るような真似は私には到底できません」
幻辭AI · gemini-3-flash-preview