肩巾
ひれ
名詞頻度ランク #38502 · 青空 0 例
標準
shawl (on shoulder of woman's dress)
文例 · 用例
」 肩巾の広い監督のあとから、鋸の柄を腰にさして、カンナを持った小柄な大工が、びっこでも引いているような危い足取りで、甲板を渡って行った。
— 小林多喜二 『蟹工船』 青空文庫
何かに氣をとられた形でゐた渡が、この時肩巾の廣い、がつしりした身體で、その渦の中に割り込んで行つた。
— 小林多喜二 『一九二八年三月十五日』 青空文庫
石田が入つてゆくと、正面の板壁に下げてある横に長い鏡の前で、こつちへは後を向けた肩巾の廣い、厚い男が顏を洗つてゐた。
— 小林多喜二 『一九二八年三月十五日』 青空文庫
ギイ・シャルル・クロオ窓にもたれて夜の紫の肩巾がふはりと地の肩の上に滑り落ちる黄昏の窓にもたれて今夜もまた空の悲劇を見はじめると、雲はけふどこへいつたか、いつもの逢引にかげもみせない。
— 上田敏 『牧羊神』 青空文庫
富彌は慇懃に両手を突き、一礼して、富「へい、お召に依って權六|罷出ました、お目見え仰付けられ、權六身に取りまして此の上なく大悦仕り、有難く御礼申上げ奉ります」殿「うん權六、もっと進め/\」 と云いながら見ると、肩巾の広い、筋骨の逞しい、色が真黒で、毛むくじゃらでございます。
— 三遊亭圓朝 『菊模様皿山奇談』 青空文庫
頭を青い肩巾で包んでね。
— 宝島 『宝島』 青空文庫
そこでだ、いいかな、おい、お前は己に食物だの飲物だの、それから傷のとこを縛る古い肩巾かハンケチだのを持って来てくれるんだ。
— 宝島 『宝島』 青空文庫
彼がこの部屋へ入って来た時、引き開け、そのまま閉じるのを忘れていた襖の間に、身丈の高い、肩巾の広い、五十近い男が、太い眉、厚い唇の、精力的の顔を、お篠の方へ向けて立っていた。
— 国枝史郎 『鸚鵡蔵代首伝説』 青空文庫
作例 · 標準
平安時代の貴族女性を描いた絵巻物には、肩に長いひれを掛けた姿が見られる。
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天女の羽衣のように軽やかなひれが、風に吹かれて美しくたなびいている。
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装束の再現展示で、肩から胸にかけて垂らす「ひれ」の繊細な刺繍を鑑賞した。
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