気を使う
きをつかう
表現動詞-五段-ウ行
標準
to worry (about)
文例 · 用例
身のまわりに気を使うには余りに不精者であった。
— 織田作之助 『夜の構図』 青空文庫
好奇心で一ぱいのかの女には却って何やかや観察の時間が与えられ都合がよかったが、常識的の社交の儀礼に気を使うらしい夫人は、ひどく手持ち無沙汰らしく、その上茶を勧めたり菓子を出したりして、沈黙の時間を埋めることを心懸けているように見えた。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
マライはイギリスが担当している」委員G「そんなことに気を使う必要はない。
— 海野十三 『諜報中継局』 青空文庫
事実ワイトマンは憤怒し、員数外の鼠がレッドのポケットのなかに入ったまま密輸入されるのに気を使う余裕がなかったのである。
— 海野十三 『軍用鼠』 青空文庫
他人の中に育ってきたお蔭で、誰にも痒いところへ手の達くように気を使うことに慣れている自分が、若主人の背を、昨夜も流してやったことが憶出された。
— 徳田秋声 『あらくれ』 青空文庫
船室の暑さときたら、蒸気を使う洗濯屋の乾燥室のようでした。
— 一八九三年七月二二日付 チェンバレン 宛 『手紙』 青空文庫
それが、この国に文化の風が染みこんでくると、自然髪の置き場所にも気を使うようになり、結髪というものが発達して来た。
— 上村松園 『髷』 青空文庫
そうすれば多少は苦しい事ではあるが、牛車や馬車に乗って気を使うよりはどれだけに楽であるか知れないのである。
— 鴨長明 『現代語訳 方丈記』 青空文庫