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思いやり

おもいやり
名詞頻度ランク #9066 · 青空 532
1
標準
consideration
文例 · 用例
そうしてそれが、やがて大隅君のあの鬱然たる風格の要因にさえなった様子であったが、思いやりの深い山田勇吉君は、或る時、見かねて、松葉を束にしてそれでもって禿げた部分をつついて刺戟すると毛髪が再生して来るそうです、と真顔で進言して、かえって大隅君にぎょろりと睨まれた事があった。
太宰治 佳日 青空文庫
おたけさん、まあ一番安全なのは小人森村で、一番思いやりの深いものは聖人園だが、どっちにするかい」 おたけは送ってもらわないでもいいといって、森村と園とを等分に流し眄で見やった。
有島武郎 星座 青空文庫
思いやりもなく荒々しく引戸を開けて、ぴしゃりと締めきると、錠をおろすらしい音がした。
有島武郎 星座 青空文庫
小さな顧慮や思いやりが結局何になる。
有島武郎 星座 青空文庫
慈悲深い男は、家外の寒さを思いやりながら室内のストーヴの火に暖を採り、椅子にふかぶかと身を埋めて静かに読書しておりました。
岡本かの子 仏教人生読本 青空文庫
ただ、しとしとと心の上より下へ向って滴り落ちる雫は、思いやりと、慈しみと、親しさと、恩愛の情です。
岡本かの子 仏教人生読本 青空文庫
ちっとは思いやりがあっても好いじゃありませんか」 相手が黙って取り合わないので、又蔵も焦れ出したらしい。
朝顔屋敷 半七捕物帳 青空文庫
藤川の女将は、年のころ五十ばかりで、名古屋の料亭の娘といわれ、お茶の嗜みもあるだけに、挙動は嫻やかで、思いやりも深そうな人柄な女であった。
徳田秋声 縮図 青空文庫
作例 · 標準
例句