赤誠
せきせい
名詞
標準
sincerity
文例 · 用例
いかなる赤誠があっても、それがその人一人の自我に立脚したものであって、そうしてその赤誠を固執し強調するにのみ急であって、環境の趨勢や民心の流露を無視したのでは、到底その機関の円滑な運転は望まれないらしい。
— 寺田寅彦 『「手首」の問題』 青空文庫
どうもはなはだふに落ちない不都合な話だと思ったのであったが、しかし翻ってこれを善意に解釈してみると、やはり役人たちがめいめい思い思いの赤誠の自我を無理押しし合ったのでは役所という有機的な機関が円滑に運転しないから困るという意味であるらしい。
— 寺田寅彦 『「手首」の問題』 青空文庫
「赤誠を以つて事にあたればいいのだ。
— 平出修 『瘢痕』 青空文庫
赤誠はいつでも出せる。
— 平出修 『瘢痕』 青空文庫
将軍家に於いても、ただ二念なく大君の御鴻恩に感泣し、ひたすら忠義の赤誠を披瀝し奉らん純真無垢のお心から、このやうなお歌をお作りになつたので、なんの御他意も無かつたものと私どもには信ぜられるのでございます。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
吾人は彼等の赤誠に同ずるに於て些の考慮をも要せざる可く候。
— 石川啄木 『渋民村より』 青空文庫
自由民権のあらわれである自治政治と議会政治は、板垣の赤誠を裏切って日本を腐敗堕落させた。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
大観は価格として五十万円の赤誠を示した、美術、文学の世界を通じて、これはまた最高の価格的赤誠の現れである、しかしそのことを軽忽には採りあげられない、美術ヂャーナリズムが軽忽に大観礼讃を行つたらおかしなものである。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
作例 · 標準
彼は赤誠をもって国に奉仕し、その功績は長く語り継がれた。
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上司に自分の失敗を赤誠を込めて謝罪したところ、許しを得ることができた。
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彼女の演説は、人々に平和への赤誠を訴えかける感動的なものだった。
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