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傾斜

けいしゃ
名詞動詞-サ変動詞-自動詞頻度ランク #11931 · 青空 1402
1
標準
inclination
文例 · 用例
菜の花や鯨も寄らず海|暮ぬ 菜種畠の遠く続いてる傾斜の向うに、春昼の光に霞んだ海が見え、沖では遠く、鯨が潮を噴いてるのである。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
山の傾斜に沿うた蔭の畠で、農夫が一人、黙々として畠を耕しているのである。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
階段とは言つても、段々が一つづつ分明になつてゐるわけではなく、灰色の鈍く光る小さい珠の敷きつめられたゆるい傾斜の坂のやうなものである。
太宰治 お伽草紙 青空文庫
谷が狭くなって、崖側を行くと、緩いながらも雪の傾斜で辷るから、ミヤマナナカマドの枝を捉えながら上る、前にも増した雪の断裂で、草鞋に踏み蹂った雪片は、山桜の葩弁のように、白く光ってあたりに飛び散る。
小島烏水 槍ヶ岳第三回登山 青空文庫
この傾斜を上り切って、ひょいと顔を出すと、槍ヶ岳の大身の槍尖が、すいと穂を立てている、そうして白い雪が、涎懸けのように半月形をして、その根元の頸を巻いている。
小島烏水 槍ヶ岳第三回登山 青空文庫
私たちの、これから溯ろうという、東俣の谷と、西俣の谷とは、下流三里のところで一つになり、初めて田代川――馬子唄で名の高い、海道一の大井川の上流――となって、西南の方向へと、強い傾斜を走って行くのである。
小島烏水 白峰山脈縦断記 青空文庫
白樺の痩せた稚い樹が出て来て、その中から山桜の花が、雪のように咲いている、四月の色は北岳の北の尾根から、信濃金梅の傾斜を伝わって、この森林にまで、流れ込んでいる。
小島烏水 白峰山脈縦断記 青空文庫
森林帯の尽きるところから、大雪渓が始まるが、この雪渓の長々しい傾斜は、さすがに白馬岳あたりの比ではない。
小島烏水 火と氷のシャスタ山 青空文庫
作例 · 標準
「精密な計量のために、ビーカーからフラスコへ溶液を静かに傾瀉した。」
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「ワインの澱を取り除くため、瓶をゆっくりと傾瀉して別の容器に移した。」
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「反応容器から生成物を傾瀉し、次の工程に進む準備をした。」
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