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鶏舎

けいしゃ
名詞
1
標準
poultry house
文例 · 用例
……大方眠りつこうとしていると、不意に土間の隅に設けてある鶏舎のミノルカがコツコツコと騒ぎだした。
黒島傳治 老夫婦 青空文庫
」「何でも夜半のことだと聞きましたが、裏の鶏舎で羽搏の音が烈しく聞えたので、彌作が窃と出て見ると、暗い中に例のは鶏舎の中から一羽を握み出して、ぎゅうと頸を捻って、引抱えて何処へか行って了ったと云いますよ。
岡本綺堂 飛騨の怪談 青空文庫
おもに鶏舎の世話をしてゐた。
太宰治 津軽 青空文庫
裏手には葡萄棚や壊れかけの鶏舎があり、井戸があり、金魚の池があり、白鵞鳥があさり、また山茶花や椿が咲き、小さな畠には柿が落葉し、食用菊が霜に痛んだ。
北原白秋 白南風 青空文庫
これが後の玄洋社の前身であったが、天下の形勢を憂慮する余り、近所界隈の畑や鶏舎を荒し、犬猫の影を絶ち、営所の堀の蟇を捕って来て、臓腑を往来に撒布するなぞ、乱暴狼藉到らざるなく、健児社の連中といえば、大人でも首を縮める程の無敵な勢力を持っていたものであった。
夢野久作 近世快人伝 青空文庫
僕は、堪七の鶏舎から持てる限りの玉子を盗み出して彼女にすすめたり、彼女が特に好んで食ふハコベの葉を摘んで養つたり、胴や脚を涙ながらに按摩してやるのであつた。
牧野信一 沼辺より 青空文庫
三年前の鶏舎はもう取り壞してあつたし、彼は新たに、小さな鳥小屋を作ることからはじめた。
島木健作 生活の探求 青空文庫
二人で鶏を鶏舎へ始末をしてから、縁側の方へ戻って来ると、中村は愚かしい芳太郎に、いつも言って聞かせるようなことを、また繰り返した。
徳田秋声 足迹 青空文庫