軽車
けいしゃ
名詞
標準
quick and lightweight car
文例 · 用例
* * * ある朝両親はいつものとおり古ぼけた割幌の軽車を重い耕馬に牽かせて、その朝カロラインが集めて廻った鶏卵を丹念に木箱に詰めたのを膝掛けの下に置いて、がらがらと轍の音をたてながら村の方に出かけて行った。
— 有島武郎 『フランセスの顔』 青空文庫
竜動に巍々たる大廈石室なり、その市街に来往する肥馬軽車なり、公園の壮麗、寺院の宏大、これを作りてこれを維持するその費用の一部分は、遠く野蛮未開の国土より来りしものならん。
— 福沢諭吉 『教育の目的』 青空文庫
そのおれば嬋娟たる美姫を擁して巍々たる楼閣に住し、出ずれば肥馬に跨り、軽車に駕し、隷従雲のごときは全国人民をして風に櫛り、雨に浴し、父子兄弟妻子をしてあいともに離散し、あいともに溝壑に転ぜしめたればなり。
— 徳富蘇峰 『将来の日本』 青空文庫
肥馬軽車街路平、無風無樹暑如烹、日将暮処涼先動、女似飛蝉張翅行。
— 井上円了 『南半球五万哩』 青空文庫
だから、僕、よけいしゃくにさわって、思いきって言いたいことを言ってやったんです。
— 第四部 『次郎物語』 青空文庫