低地
ていち
名詞名詞-の形容詞頻度ランク #32622 · 青空 268 例
標準
depression
文例 · 用例
正しく風に動力を借りるオランダ低地の風車は美でもあり、経済的でもあったろうが、レムブラントの名手に油絵、またはエッチングに取り入れられたあの風車の風景も、近来は電気工業に取って代られ、引き合わないために、風車はだんだん取り毀たれ、オランダ風物の代表は、全く失われんとしているとも聞いた。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
) さて新雪について言うと、低地の気温の高い所で、密集した雲が雨となるように、山岳の高寒地のそれは雪になる、しかし今まで降っていた雪が、低い空気層に入ると、忽ち雨と変わることは高山を上下する人のよく遭遇する所である。
— 小島烏水 『高山の雪』 青空文庫
私の郷里のやうに、又日本の大部分のやうに、どちらを見てもすぐ鼻の先に山が聳えて居て、僅の低地には鬱陶しい水田ばかりしかない土地に育つたものには、此のやうな景色は珍しくて、そして如何にも明るく平和にのび/\した感じがする。
— 寺田寅彦 『寫生紀行』 青空文庫
この輪がこれまで発見せられなかったのは、従来の観測は皆低地でするのみであったため、下層の濁った空気に障られて見えなかったのだろうという事である。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
これに比べると低地の草木にはどこかだらしのない倦怠の顔付が見えるようである。
— 寺田寅彦 『浅間山麓より』 青空文庫
翳ってしまった低地には、彼の棲んでいる家の投影さえ没してしまっている。
— 梶井基次郎 『冬の日』 青空文庫
日向はわずかに低地を距てた、灰色の洋風の木造家屋に駐っていて、その時刻、それはなにか悲しげに、遠い地平へ落ちてゆく入日を眺めているかのように見えた。
— 梶井基次郎 『冬の日』 青空文庫
――低地を距てた洋館には、その時刻、並んだ蒼桐の幽霊のような影が写っていた。
— 梶井基次郎 『冬の日』 青空文庫
作例 · 標準
この付近は海抜の低い低地なので、大雨が降ると道路が冠水しやすい。
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古くからの低地には、かつてそこが湿地帯だったことを示す地名が多く残っている。
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住宅を探す際は、地盤の緩い低地を避けて高台を選ぶのが防災上賢明だ。
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ウィキペディア
低地(ていち)は、主に周囲と比べて低い土地、海抜の低い土地のことである。単に低い土地のことも表す。低地の対義語は高地である。
出典: 低地 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0