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碇置

ていち
名詞
1
標準
anchorage
文例 · 用例
娘の神が神としていちばん大事な修業をする間、少しでも娘の気を散らさないよう、爪の垢ほどの穢れを持来さしめぬよう心懸けて呉れるのがほんとの親子の情だといった。
岡本かの子 富士 青空文庫
若い獣神はいう「この乳を、あの方は、生に対しても根が尽き果て、さればといって死へも急げない、生けるものに取っていちばん遣り切れないときに飲めと仰しゃるんです。
岡本かの子 富士 青空文庫
だれでも海べに出ていちばん見飽かずおもしろいと思うのは、遠い沖の果てから寄せて来ては浜に砕ける、あの波でしょう。
寺田寅彦 夏の小半日 青空文庫
ですから私はあの人と話をしてゐるときが、心が落着いていちばん樂々します。
萩原朔太郎 ふつくりとした人柄 青空文庫
「こんなに獲っていちゃ、シベリヤの兎が種がつきちまうだろう。
黒島傳治 雪のシベリア 青空文庫
」「そんな、しかし一寸した慾にとらわれていちゃ仕様がない。
黒島伝治 豚群 青空文庫
われわれ個人にとっていちばん重大なのはわれわれの内部生活における、第一並びに第二の意味における橋の袂である。
寺田寅彦 さまよえるユダヤ人の手記より 青空文庫
巡査は重々しき語気をもて、「はいではない、こんな処に寝ていちゃあいかん、疾く行け、なんという醜態だ」 と鋭き音調。
泉鏡花 夜行巡査 青空文庫
作例 · 標準
港が満杯だったため、巨大なタンカーは港の外に碇置して入港の許可を待っている。
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嵐を避けるために、ヨットを風の当たらない静かな入り江に碇置することに決めた。
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碇置されている船の重い鎖が、波に揺られてガチャンガチャンと鈍い音を立てている。
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