湿地
しっち
名詞頻度ランク #23940 · 青空 257 例
標準
damp ground
文例 · 用例
根津を抜けて帰るつもりであったが頻繁に襲って来る余震で煉瓦壁の頽れかかったのがあらたに倒れたりするのを見て低湿地の街路は危険だと思ったから谷中三崎町から団子坂へ向かった。
— 寺田寅彦 『震災日記より』 青空文庫
そこはやや湿地がかった平野で、田圃と多少の高低のある沢地がだるく入り混っていた。
— 岡本かの子 『東海道五十三次』 青空文庫
丘のうしろは、小さな湿地になっていました。
— 宮沢賢治 『タネリはたしかにいちにち噛んでいたようだった』 青空文庫
タネリは思わず、また藤蔓を吐いてしまって、勢よく湿地のへりを低い方へつたわりながら、その牛の舌の花に、一つずつ舌を出して挨拶してあるきました。
— 宮沢賢治 『タネリはたしかにいちにち噛んでいたようだった』 青空文庫
ものの色もすべて褪せて、その灰色に鼠をさした湿地も、草も、樹も、一部落を蔽包んだ夥多しい材木も、材木の中を見え透く溜池の水の色も、一切、喪服を着けたようで、果敢なく哀である。
— 泉鏡花 『三尺角』 青空文庫
(三) 土神の棲んでゐる所は小さな競馬場ぐらゐある、冷たい湿地で苔やからくさやみじかい蘆などが生えてゐましたが又所々にはあざみやせいの低いひどくねぢれた楊などもありました。
— 宮沢賢治 『土神と狐』 青空文庫
(三) 土神の棲んでいる所は小さな競馬場ぐらいある、冷たい湿地で苔やからくさやみじかい蘆などが生えていましたが又所々にはあざみやせいの低いひどくねじれた楊などもありました。
— 宮沢賢治 『土神ときつね』 青空文庫
しかり、名も形も性質も知らないで、湿地の苔の中に隠れ生えて、虫を捕獲するのを発見した。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
作例 · 標準
足元が湿地になっているので、汚れてもいい長靴を履いていくことにした。
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湿地を歩いていると、ズブズブと足が沈み込み、抜け出すのに苦労した。
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この辺りは昔から湿地が多く、家を建てるには地盤改良が必要だった。
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