曲折
きょくせつ
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
bending
文例 · 用例
字を書くことの上手な人はこういう機会に存分に筆を揮って、自分の筆端からほとばしり出る曲折自在な線の美に陶酔する事もあろうが、彼のごとき生来の悪筆ではそれだけの代償はないから、全然お勤めの機械的労働であると思われる上に、自分の悪筆に対する嫌忌の情を多量に買い込まされるのである。
— 寺田寅彦 『年賀状』 青空文庫
立ったら頭の閊える箱の中に数人の客をのせたのを二、三人の人間が後押しして曲折の多い山坂を登る。
— 寺田寅彦 『箱根熱海バス紀行』 青空文庫
それは迷路のように曲折しながら、石畳のある坂を下に降りたり、二階の張り出した出窓の影で、暗く隧道になった路をくぐったりした。
— 散文詩風な小説 『猫町』 青空文庫
從つてその思想や人生觀の凡てを愛を以て裏づけて行かうとする氏の作家としての今後は、どんな轉換を見せて行くかも知れませんが、その理智の人としての弱點から釀されて來る何物かは、可成り氏の行手にいろ/\な曲折を出すだらうと思はれます。
— 南部修太郎 『三作家に就ての感想』 青空文庫
が、その素質によって、短い時間のうちに速かに完成してゆく者と、完成までには、長い時間を要し、さまざまな紆余曲折を経て行く者とがあるだろう。
— 黒島傳治 『短命長命』 青空文庫
ここが聞きどころつかまえどころと思われるような曲折は素人の私には分らない。
— 寺田寅彦 『雑記(1)』 青空文庫
湖の殿堂を志す、曲折算ふるに暇なき、この長い廊下は、五|町右に折れ、十|町左に曲り、二つに岐れ、三つに裂けて、次第々々に奥深く、早きは瀬となり、静なるは淵となり、奔るは湍となり、巻けるは渦となつて、喜ばせ、楽ませ、驚かせ、危がらせ、ヒヤリとさせる。
— 泉鏡太郎 『十和田湖』 青空文庫
予の考をもてすれば鐘が淵は曲尺が淵にて、川の形|曲尺の如く曲折するによりて呼びたる名なりと判ず。
— 幸田露伴 『水の東京』 青空文庫
作例 · 標準
道はいくつもの**曲折**を経て、ようやく山の頂上にたどり着いた。
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計画は予期せぬ問題に直面し、大幅な**曲折**を余儀なくされた。
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職人気質の彼は、どんなに複雑な形状でもワイヤーを意のままに**曲折**させた。
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標準
ups and downs
作例 · 標準
彼の人生は**曲折**に富み、多くの苦難を乗り越えて今の地位を築き上げた。
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プロジェクトは初期の障壁にぶつかり、その後の**曲折**を経てようやく軌道に乗った。
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「いやあ、この商談もいろいろ**曲折**があってね!でも、なんとかまとまったよ!」
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