九字
くじ
名詞頻度ランク #7857 · 青空 48 例
標準
nine-character charm chanted with ritual gestures to ward off evil (esp. by mountain ascetics and adherents of Esoteric Buddhism)
文例 · 用例
十九字二十四行、つまり、きっちり四百五十六字の文章を一つ書いてみろというのである。
— 太宰治 『無題』 青空文庫
十九字二十四行、つまり、きつちり四百五十六字の文章を一つ書いてみろといふのである。
— 太宰治 『無題』 青空文庫
勿論道家と仏家は互に相奪っているから、支那において既に混淆しており、従って日本においても修験道の所為など道家くさいこともあり、仏家が「九字」をきるなど、道家の咒を用いたり、符※の類を用いたりしている。
— 幸田露伴 『魔法修行者』 青空文庫
かく近づいた跫音は、件の紫の傘を小楯に、土手へかけて悠然と朧に投げた、艶にして凄い緋の袴に、小波寄する微な響きさえ与えなかったにもかかわらず、こなたは一ツ胴震いをして、立直って、我知らず肩を聳やかすと、杖をぐいと振って、九字を切りかけて、束々と通った。
— 泉鏡花 『春昼後刻』 青空文庫
」 と習ひたての九字を切るやうな、指の先で掌へ書いて、次手に道中安全、女難即滅の呪を唱へる。
— 泉鏡太郎 『大阪まで』 青空文庫
原稿紙は十九字詰十行の洋罫紙で、輪廓は橋口五葉君に画いて貰ったのを春陽堂に頼んで刷らせて居る。
— 夏目漱石氏−収入−衣食住−娯楽−趣味−愛憎−日常生活−執筆の前後 『文士の生活』 青空文庫
十九字詰にしたのは、此原稿紙を拵らえた時に、新聞が十九字詰であったからである。
— 夏目漱石氏−収入−衣食住−娯楽−趣味−愛憎−日常生活−執筆の前後 『文士の生活』 青空文庫
……ここから門のすぐ向うの茄子畠を見ていたら、影法師のような小さなお媼さんが、杖に縋ってどこからか出て来て、畑の真中へぼんやり立って、その杖で、何だか九字でも切るような様子をしたじゃアありませんか。
— 泉鏡花 『貝の穴に河童の居る事』 青空文庫
ウィキペディア
九字(くじ)は、道家により呪力を持つとされた9つの漢字。
出典: 九字 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0