過ぎ去る
すぎさる
動詞-五段-ラ行動詞-自動詞頻度ランク #42896 · 青空 829 例
標準
to pass
文例 · 用例
この時再び家を動かして過ぎ去る風の行えをガラス越しに見送った時、何処とも知れず吹入った冷たい空気が膝頭から胸に浸み通るを覚えた。
— 寺田寅彦 『凩』 青空文庫
山中の人山中の趣になれて、却て其の趣味を解せざるが如く、家庭趣味に浴しつつある人も、其の趣味を談ぜざれば、折角身幸福の中にありながら、其の幸福を、十分に自覚しないで過ぎ去る訳である。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
そしてそんなひろびろとした、銀色の、いかにも丁抹らしい夏の夜に、そんな死の吠えるのが聽えてくると、村の人々は嵐のときのやうに起き上り、著物をきて、一言もものを云はずに、それが過ぎ去るまで、ランプのまはりに坐つてゐるのだつた。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『「マルテ・ロオリッツ・ブリッゲの手記」から』 青空文庫
瞬間に過ぎ去るような現象を捕えるのにはやはり「水ぎわまでの間に敵を仕留める」呼吸を要するであろう。
— 寺田寅彦 『空想日録』 青空文庫
然し霧の過ぎ去ると共に、船の右舷に被ひかゝるやうに聳え立つた惠山の峭壁を見た時には、船員も船客も呀と魂を消して立ちすくむのみだつた。
— 有島武郎 『潮霧』 青空文庫
がまたその反対に、もしすべてのことがうまく無事に過ぎ去るようだったにしても、――おお、全能の神様よ、願わくばかくあらんことを!
— コナンドイル 『グロリア・スコット号』 青空文庫
そして、窓の前を過ぎ去る光の世界が迅速なために、箇々の顔に一|瞥以上を投ずることはできなかったが、それでも、その時の私の特殊な心の状態では、その一瞥の短い間にさえ、しばしば、永い年月の物語を読みとることができるように思われるのであった。
— THE MAN OF THE CROWD 『群集の人』 青空文庫
彼は投げ出された錢を右の手に攫んだ儘女の過ぎ去るにも拘らず更に幾度となく埃へ額をすりつけた。
— 長塚節 『菜の花』 青空文庫
作例 · 標準
嵐が過ぎ去った後の空には、驚くほど鮮やかな虹が架かっていた。
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若かりし日の情熱も、時とともに静かに過ぎ去っていくものだ。
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快速列車がホームを猛スピードで過ぎ去り、強い風が顔に当たった。
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