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流れ去る

ながれさる
動詞
1
標準
文例 · 用例
釣針が流れ去ると、又、元の処へ戻って、じっとしているのだ。
葉山嘉樹 信濃の山女魚の魅力 青空文庫
テエブルの白布も、テエブルのうえの草花も、窓のそとの流れ去る風景も、不愉快ではない。
太宰治 雌に就いて 青空文庫
流れ来り、流れ去るのだが、その交替は人間の意識の眼には留まらない程すみやかでかすかな作業のようで、いつも若干の同じ魚が、其処に遊んでいるかとも思える。
岡本かの子 青空文庫
青年が落とせし楓の葉、流れて少女の手もと近く漂いゆくを、少女見てしばし流れ去るを打ちまもりしが急に手を伸ばして摘まみ、皿にのせて傍らに置きぬ。
国木田独歩 わかれ 青空文庫
水は湾※と曲り込んで、そして転折して流れ去る、あたかも開いた扇の左右の親骨を川の流れと見るならばその蟹目のところが即ち西袋である。
幸田露伴 蘆声 青空文庫
私はその流れが何処に源を発し、何処に流れ去るのかを知らない。
有島武郎 惜みなく愛は奪う 青空文庫
青く茂つて傾いて居る川楊の枝が一つ水について、流れ去る力に輕く動かされて居る。
長塚節 青空文庫
室内にこもつて近く雨の音を聽き、遠く川の流れに耳をそば立てると、今しがた見てとほつた兩岸の紅葉が、あたら惜しくも、谷の下へ下へと流れ去る樣な氣がした。
斷橋 泡鳴五部作 青空文庫
流れ去る(ながれさる) — 幻辞.com