消え去る
きえさる
動詞-五段-ラ行動詞-自動詞頻度ランク #34234 · 青空 693 例
標準
to disappear
文例 · 用例
虚空を翔け行く鳥の如く情緒もまた久しき過去に消え去るべし。
— 萩原朔太郎 『氷島』 青空文庫
何処の深山から出て何処の幽谷に消え去るとも知れぬこの破壊の神は、あたかもその主宰者たる「時」の仕事をもどかしがっているかのように、あらゆるものを乾枯させ粉砕せんとあせっている。
— 寺田寅彦 『凩』 青空文庫
峯々の雲は日のある空へ棚引いては消え去る。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
消え去るあとからあとから、藍墨の掃毛目の空は剥離して雲を供給する。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
通り過ぎる汽車の音の強まり弱まり消え去ることによって平面的なスクリーンはたちまち第三次元の空間を獲得して数平方メートルの舞台は数キロメートルの広さに拡張される。
— 寺田寅彦 『映画芸術』 青空文庫
されば乞食僧は、昼間|何処にか潜伏して、絶えて人に見えず、黄昏蝦蟇の這出づる頃を期して、飄然と出現し、ここの軒下、かしこの塀際、垣根あたりの薄暗闇に隠見しつつ、腹に充たして後はまた何処へか消え去るなり。
— 泉鏡花 『妖僧記』 青空文庫
だがその「過失の記憶」さへも、やがて此所にある萬象と共に、虚無の墓の中に消え去るだらう。
— 萩原朔太郎 『宿命』 青空文庫
特に大砲や火藥の煙が、永久に消え去ることなく、その同じ形のままで、遠い空に夢の如く浮んでゐるのは、寂しくもまた悲しい限りの思ひであつた。
— 萩原朔太郎 『宿命』 青空文庫
作例 · 標準
強力な痛み止めを飲んでしばらくすると、激しかった頭痛が嘘のように消え去った。
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砂浜に書いた愛の言葉は、寄せては返す波にさらわれて一瞬で消え去った。
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彼女との苦い思い出も、何十年という時の流れとともに次第に心から消え去っていった。
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