逸史
いっし
名詞
標準
anecdotal history
文例 · 用例
メンツェルの『独逸史』巻の一にゲルマンの僧は、馬を牲にしその肉を食ったから、馬肉|喫わぬ者をキリスト教、これを食うはキ教外の者と識別した、古スウェーデンでもキリスト教を奉ずる王に強いて馬肉を食わせ、その脱教の徴としたという。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
弘仁九年の戒告のごときはきわめて猛烈なものである(日本逸史)。
— 和辻哲郎 『古寺巡礼』 青空文庫
欧陽修の日本刀の歌は、日本にも夙く伝わっていて、徐福|往くとき書|未だ燬けず逸史百篇今なほ存す 云々という句などは、私たちもまだ記憶するが、こちらの歴史に引比べてみると、王仁の『千字文』などよりは是はまたずっと前のことで、明かに詩人の空想であったことがすぐに判る。
— 柳田国男 『海上の道』 青空文庫
私は今でも盆踊りというとその夜を思い出すが、不思議な錯覚から、その時踊っていた妖精のような人影の中に、死んだその人の影がいっしょに踊っていたのだというような気がしてしかたがない。
— 寺田寅彦 『田園雑感』 青空文庫
さうだ僕は知ってゐたのだ、勿論カムパネルラも知ってゐる、それはいつかカムパネルラのお父さんの博士のうちでカムパネルラといっしょに読んだ雑誌のなかにあったのだ。
— 宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』 青空文庫
」 ジョバンニは窓のところからトマトの皿をとってパンといっしょにしばらくむしゃむしゃたべました。
— 宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』 青空文庫
ジョバンニは、(さうだ、ぼくたちはいま、いっしょにさそって出掛けたのだ。
— 宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』 青空文庫
それといっしょにまた幾万といふ鳥の群がそらをまっすぐにかけたのです。
— 宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』 青空文庫
作例 · 標準
この本は正史には書かれない、英雄たちの人間味あふれる逸史を集めたものだ。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
歴史家は、公文書だけでなく、忘れ去られた逸史を求めて地方の古文書を調べている。
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祖父は、戦時中の体験を、まるで面白い逸史のように語って聞かせてくれた。
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