荒野
こうや異読 あれの・あらの
名詞多音語頻度ランク #16293 · 青空 581 例
標準
wasteland
文例 · 用例
芸術よりも、その日暮しは千倍も豊富である人、多情多恨夢は荒野を駆け廻りながら、実はといへば陋巷の一室に暗然影を抱いて寝ぬる人、――所詮ヂェラルドは陶酔の一形式として存する。
— 中原中也 『ヂェラルド・ド・ネルヴァル』 青空文庫
現代の人間が四十歳くらいで得た人生観や信条をどこまでも十年一日のごとく固守して安心しているのが宜いか悪いか、それとも死ぬまでも惑い悶えて衰頽した躯を荒野に曝すのが偉大であるか愚であるか、それは別問題として、私は「四十にして不惑」という言葉の裏に四十は惑い易い年齢であるという隠れた意味を認めたい。
— 寺田寅彦 『厄年と etc.』 青空文庫
台所を、どどんがたがた、鼠が荒野と駈廻る。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
しかしてその国は荒野と変わりつ。
— 国木田独歩 『詩想』 青空文庫
七年前のすさまじい焼け野原も「百年後」の恐ろしい破壊の荒野も知らず顔に、昭和五年の今日の夜の都を享楽しているのであった。
— 寺田寅彦 『時事雑感』 青空文庫
しかしこういう流動に、さらに貨物車の影がレールの上を走るところなどを重出して、結局何かしら莫大な運動量を持ったある物が加速的にその運動量を増加しつつ、あの茫漠たるアジア大陸の荒野の上を次第に南に向かって進んでいるという感じがかなりまで強く打ちだされていることは充分に認められる。
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
最後のクライマックスとして、荒野を吹きまくる砂風に乗じていわゆる「アジアのあらし」が襲来する場面がある。
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
モーゼが四十年の間アラビヤの砂漠をさまよつた事、基督が四十日の間荒野の中で苦しみ給ひし事、そんな事が時々相島の耳を撲つたが、相島の心は説教に耳を傾けて居ないで、隣に坐つて居る二人の青年のさゝやきに耳を傾けて居た。
— 有島武郎 『半日』 青空文庫
作例 · 標準
映画の舞台は、文明が滅びた後の荒野だった。
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誰も足を踏み入れない荒野には、珍しい植物が自生していた。
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彼は荒野を開墾し、畑に変えることに生涯を捧げた。
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ウィキペディア曖昧さ回避
荒野・曠野(あらの、こうや)は、荒れた野。荒地。
地名
- 荒野 (ウクライナ) (あれの) — ウクライナの歴史的地域。
- 荒野 (印西市) (こうや) — 千葉県印西市の町字。
- 荒野台駅(こうやだい) — 茨城県鹿嶋市・鹿島臨海鉄道大洗鹿島線
- 荒野 (鹿嶋市) (こうや)‐ 茨城県鹿嶋市の大字。上述の荒野台駅の所在地。
姓
- 荒野拓馬 (あらの、1993 — ) - 北海道出身のサッカー選手 (MF)
- 荒野泰典 (あらの、1946 — ) - 広島県出身の歴史学者
- 荒野由次郎 (こうの、1858 — 1911) - 常陸国出身の政治家
作品名
- 荒野 (小説) (こうや) — 桜庭一樹の小説。
- 荒野 (1959年のテレビドラマ) — 1959年に毎日放送(MBS)にて放映されたテレビドラマ。
- 荒野 (1961年のテレビドラマ) — 1961年に日本テレビ放送網にて放映されたテレビドラマ。
- 曠野 (俳諧集)(阿羅野、あらの) — 山本荷兮編による俳諧集。
- 曠野 (曲) (こうや) — 千葉真一のシングル曲。
出典: 荒野 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0