甲夜
こうや
名詞
標準
first division of the night (approx. 7pm to 9pm)
文例 · 用例
床の上へ起き直ッて耳を清して見ると、家内は寂然としていて、鼠の音が聞えるばかり……自分はしばらく身動かしもせず、黙然としていたが,ふと甲夜に聞いたことを思い出して、また何となく悲しくなッて来た。
— 矢崎嵯峨の舎 『初恋』 青空文庫
こうやって自分を真昼の寂しさに憩わしている、そのことさえも意識していない。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
いまこうやって思い出して見て、この男、あの男と部分々々に牽かれるものの残っているところは、その求めている男の一部一部の切れはしなのだよ。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
「うん、体はとてもいい状態で、ただこうやっているだけで、とろとろしたいい気持ちで、よっぽど気を張り詰めていないと、気にかけなくちゃならないことも直ぐ忘れているんだ。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
どうやらこうやらというような工合ですよ。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『家常茶飯』 青空文庫
笑談は置いて、わたしがこうやってここへ来るのなんぞも、同じ道理かも知れないでしょう。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『家常茶飯』 青空文庫
そのおかげで、われわれは、こうやって生きて行かれるのかもしれない。
— 寺田寅彦 『鑢屑』 青空文庫
「どうだい、こうやるんだ。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
作例 · 標準
甲夜になり、街は提灯の明かりでぼんやりと照らされ始めた。
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甲夜の頃、旅人は宿にたどり着き、ようやく一息ついた。
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昔の人は、甲夜から就寝の準備を始めていたという。
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