紺屋
こうや異読 こんや
名詞
標準
dyer
文例 · 用例
片町に更紗染めるや春の風 町の片側に紺屋があって、店先の往来で現に更紗を染めているという句であるが、印象としては、既に染めた更紗を、乾燥のために往来へ張り出していると解すべきであろう。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
此の夜、風多くして、廿三夜の月が紺屋の虎落を登つた。
— 萩原朔太郎 『二十三夜』 青空文庫
紺屋の白袴、医者の不養生ということもあるが、物理の学徒等が日常お互いに自由に話し合う場合の用語には存外合理的でないものが多数にあって、問題の「速度のはやい」などもその一例である。
— 寺田寅彦 『随筆難』 青空文庫
紺屋の白袴とでもいうのか、元来心掛けの悪いためか、それとも不精なのか、おそらくそれのすべてであろう。
— 寺田寅彦 『ラジオ雑感』 青空文庫
しかし長屋は右側ばかりで、左側の空地は紺屋の干場にでもなっているらしく、所まだらに生えている低い秋草が雨にぬれて、一匹の野良犬が寒そうな顔をして餌をあさっていた。
— 猫騒動 『半七捕物帳』 青空文庫
予め心積りをしていた払いの外に紺屋や、樋直し、按摩賃、市公の日傭賃などが、だいぶいった。
— 黒島傳治 『窃む女』 青空文庫
京橋下の一流は御濠の鍛冶橋南より比丘尼橋紺屋橋を経て来り、京橋の東炭谷橋白魚橋の下に出で、こゝにて南は真福寺橋下より来る一水と会し、北は兜橋より弾正橋下を経来れる一水と会し、桜橋東にてまた南より来る小渠と会し、遂に中の橋稲荷橋下を過ぎてこゝに来れるなり。
— 幸田露伴 『水の東京』 青空文庫
祖母の紡いだ糸を紡錘竹からもう一ぺん四角な糸繰り枠に巻き取って「かせ」に作り、それを紺屋に渡して染めさせたのを手機に移して織るのであった。
— 寺田寅彦 『糸車』 青空文庫
作例 · 標準
昔ながらの紺屋では、一枚一枚手作業で布を染め上げていた。
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彼は代々続く紺屋の息子で、いつか家業を継ぐつもりだ。
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紺屋の職人技は、色鮮やかな着物を作る上で欠かせない。
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ウィキペディア
紺屋(こうや、こんや)とは江戸時代に染め物屋をさした言葉。もしくは、その店の主人を指す。 むらさき屋とも。
出典: 紺屋 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0