無作法
ぶさほう
形容動詞名詞頻度ランク #40324 · 青空 455 例
標準
ill-mannered
文例 · 用例
」と龜は小聲で言つて無作法に乙姫のはうを顎でしやくり、「あのかたは、何も孤獨ぢやありませんよ。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
どの宿という心当りもなかったが、無作法なる宿引きが、電車の中の客席へ割り込んで、あまりにツベコベと、一つの宿屋を吹聴するので、宿引の来ない宿屋にゆくに限ると決め、電車の窓から投げ込まれた引札の中から選り取って、大外河を姓とする芙蓉閣なる宿屋へ、昼飯を食べに入った。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
「こいつ等が、咽喉にうにょうにょして停滞しているときは、全く無作法な獣たちですね。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
」と、無作法に両股をひろげて男が云った。
— 吉行エイスケ 『女百貨店』 青空文庫
今度のノーベル・プライズのために不意打ちをくらった世間が例のように無遠慮に無作法にあのボーアの静かな別墅を襲撃して、カメラを向けたり、書斎の敷物をマグネシウムの灰で汚したり、美しい芝生を踏み暴したりして、たとえ一時なりともこの有為な頭の安静をかき乱すような事がありはしないかというような気がする。
— 寺田寅彦 『雑記(1)』 青空文庫
悪魔でも呼び出さない人の前にはそう無作法には現われない。
— 寺田寅彦 『路傍の草』 青空文庫
なるほどアルミニウムだかマグネシウムだかの閃光は光度において大きく、ストロンチウムだかリチウムだかの炎の色は美しいかもしれないが、始めからおしまいまでただぼうぼうと無作法に燃えるばかりで、タクトもなければリズムもない。
— 寺田寅彦 『備忘録』 青空文庫
そうして応接する人間もたぶんはそれほど無作法に無礼でもなさそうに想像される。
— 寺田寅彦 『備忘録』 青空文庫
作例 · 標準
目上の人に向かってポケットに手を入れたまま話すなんて、いくら何でも無作法すぎるだろう。
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彼は食事中の無作法な振る舞いを恋人に指摘され、慌ててナイフとフォークの正しい使い方を練習した。
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茶室に招かれたものの、作法を全く知らない私は、自分の無作法を笑われないかと終始冷や汗をかいていた。
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