不作法
ぶさほう
名詞
標準
文例 · 用例
きっとまた、へまな不作法などを演じて、兄たちを怒らせるのではあるまいかという卑屈な不安で一ぱいだった。
— 太宰治 『故郷』 青空文庫
近頃は不作法な、弓矢、鉄砲で荒立つから、うるささもうるさしさ。
— 泉鏡花 『天守物語』 青空文庫
」 直接に吻を接るのは不作法だ、と咎めたように聞えたのである。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
」 一樹の囁く処によれば、こうした能狂言の客の不作法さは、場所にはよろうが、芝居にも、映画場にも、場末の寄席にも比較しようがないほどで。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
』『下りて来て、ちやんと申さぬかい、何ぢや、不作法な。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
それが済むと怪しげな名前の印度人が不作法なフロックコートを着て出て来た。
— 梶井基次郎 『城のある町にて』 青空文庫
何という不作法な仲居さんだろうか、と私はぷいと横をむいたままでいたが、あ、お勘定が足りないのだとすぐ気がつきハンドバックから財布を出して、黙ってあの人の前へおしやり、ああ恥かしい、恥かしいと半分心のなかで泣きだしていた。
— 織田作之助 『天衣無縫』 青空文庫
もっとも、インテリというやつは、へんに行儀がよいと思っていると、突如として不作法になる。
— 織田作之助 『夜の構図』 青空文庫