冷え
ひえ
名詞頻度ランク #9402 · 青空 308 例
標準
chilliness
文例 · 用例
私はさよならを云つて、冷えた靴を穿いた。
— 中原中也 『我が生活』 青空文庫
でも、風は冷え、街はいつたいに雨の翌日のやうではじめて紹介される人同志はなじまない。
— 中原中也 『秋の日曜』 青空文庫
それで手足の指などは自分のからだの一部とは思われないように冷え凍えてこちこちしている代わりに頭の中などはいいかげんにあたたかいものがよい程度に充実しているような気がしている。
— 寺田寅彦 『春六題』 青空文庫
一時に氷が増してよく冷えると見えて、少し心が落付いたが、次第に昇る熱のために、纏まった意識の力は弱くなり、それにつれて恐ろしい熱病の幻像はもう眼の前に押寄せて来る。
— 寺田寅彦 『枯菊の影』 青空文庫
華々しいもの、潔いもの、勇壮なるもの、さう云つたものから、子供の家へ帰ると、ひつそりと沈んだ冷え冷えとしたものが、両親の体臭のやうに、家中を靄のやうに立ちこめてゐた。
— 葉山嘉樹 『氷雨』 青空文庫
これはつまり比較的暖かい地上近くの空気が温気を含んだままで気流につれて上昇し、高層の気圧の低い処へ行くに従って膨脹して冷えて来る、ある処まで行くと雲と凝り雨になってしまう事もあるが、ごく寒い時にはこれが直ちに凍って小さい雪片となりこれが次第次第に大きく生長する。
— 寺田寅彦 『雪の話』 青空文庫
水色絹の簾の縁がしつとりと濡れて居り、簾の生地の竹の手觸りの冷え/″\しさに、目をとめて見れば、いつの程よりか外には時雨のやうに冷い細雨がしとしとと降つて居たのである。
— 岡本かの子 『秋雨の追憶』 青空文庫
翁は朝餉を食べ終ると冷えた身体を撫でさすりいささかの暖味に心を引立たして貰って、きょうの旅路の踏出しにかかった。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
作例 · 標準
冬の朝は足元の冷えが厳しく、厚手の靴下を二枚重ねにしてもまだ足りない。
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「冷えは万病の元」と言うから、毎日お風呂にゆっくり浸かって体を温めるようにしている。
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冷房の効きすぎたオフィスでは、肩や腰の冷えを訴える女性社員が多い。
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