観能
かんのう
名詞
標準
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文例 · 用例
一つはルクレチウス的直観能力の要素であってこれをLと名づける。
— 寺田寅彦 『ルクレチウスと科学』 青空文庫
何にしても、私は旅行中で観られなかつたが、観世の舞台では、あの黒川の春日神社――両橋掛りを持つた神社の内陣ともいふべき場所で観能するやうな恍惚境には、這入れなかつたらうと思ふ。
— 折口信夫 『村で見た黒川能』 青空文庫
私は一旦観能を中絶したためになにか別の世界のもののやうになつた能、今は亡い人たちの至芸など思ひ浮べて一種侘しい懐旧の情にひたりながら半日を淋しく楽しんで過すのである。
— 中勘助 『能の見はじめ』 青空文庫
この時以来宇野さんは謡曲のファンになり、頻りに観能にでかけ、僕が文学として読んではいても舞台として殆んど見たことがないので冷やかされる始末になったが、女の人は誰しも老醜を怖れること男の比にはならないのであろうけれども、宇野さんが物語をきいたときの驚きの深さは僕の頭を離れぬことのひとつである。
— 坂口安吾 『青春論』 青空文庫
風呂助 埒あかんのう。
— 泉鏡花 『夜叉ヶ池』 青空文庫
ここにて、この条条を極めさとりて、かんのう(堪能)になれば、定めて天下にゆるされ、めいぼう(名望)を得つべし。
— ――当りまえのことを当りまえに語る。 『もの思う葦』 青空文庫
「今年もあかんのう。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
「国会として」「いかんのう」的。
— 一九四八年(昭和二十三年) 『日記』 青空文庫
作例 · 標準
薪能のチケットが手に入ったので、仕事帰りに上野へ観能に出かけた。
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「やっぱり、屋外での観能は風情が格別だね」と、友人は揺れる篝火を見つめながら言った。
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観能の合間にパンフレットを読み込み、演目の背景にある歴史的な悲劇を深く理解しようとする。
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初めての観能だったが、お囃子の音色とシテの幽玄な舞に、一瞬で心を奪われた。
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