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官能

かんのう
名詞頻度ランク #16846 · 青空 504
1
標準
the senses
文例 · 用例
なにしろ三十年も昔のことで大概のことは忘れてしまっているうちにわずかに覚えていることが妙に官能的なことばかりであるのに気が付く。
寺田寅彦 二つの正月 青空文庫
ずっと後にかの地における切支丹迫害の歴史を読んで以来はこの貝の吸物が切支丹と一緒に思い出されるのも不思議であるが、要するにどちらも私にはかなりに官能的なものである。
寺田寅彦 二つの正月 青空文庫
その婆さんの鼻の動く工合までも覚えているような気がするのである、これもはなはだ官能的である。
寺田寅彦 二つの正月 青空文庫
これは官能的よりむしろエセリアルであった。
寺田寅彦 二つの正月 青空文庫
汽車の時間が迫ったので、みんな店先で草鞋をはいたところへやっと出来て来たので、上り口に腰かけたまま慌ただしい新春を迎えたのであったが、これも考えてみるとやはり官能的の出来事であった。
寺田寅彦 二つの正月 青空文庫
そういう、鳥にとってはおそらく生れて以来かつて経験した事のない異常な官能行使の要求に応じるに忙しくて、身に迫る危険を自覚し、そうして逃走の第一歩を踏出すだけの余裕もきっかけもないのであろう。
寺田寅彦 鴫突き 青空文庫
その人たちの所謂「青春の純眞」とかいふものは、しばしばこの兎の例に於けるが如く、その胸中に殺意と陶醉が隣合せて住んでゐても平然たる、何が何やらわからぬ官能のごちやまぜの亂舞である。
太宰治 お伽草紙 青空文庫
――立騷いだ後の和やかに沈んだ官能(耳)が一層澄んでそのさわやかな雨滴の音が頭の底まで泌みるやうな冷快な感じがして來た。
岡本かの子 秋雨の追憶 青空文庫
作例 · 標準
採れたての完熟桃の香りが、眠っていた私の嗅覚という官能を鮮烈に揺さぶった。
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最新のスポーツカーは、ドライバーの官能に直接訴えかけるようなエンジン音を響かせる。
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熟練の職人は、指先の官能だけを頼りにミクロン単位の微調整を行うという。
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人間の脳は、五感という官能を通じて外部の世界を一つの像として組み立てている。
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2
標準
sensuality
作例 · 標準
その絵画に描かれた女性の曲線美には、見る者を圧倒するような官能が宿っていた。
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濃厚なカカオの香りと滑らかな口溶けが、口の中で官能的なハーモニーを奏でる。
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「わあ、この香水の香りはすごく官能的で大人っぽいね」と彼女は目を細めた。
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文学作品において、言葉だけで官能を表現するには高度な描写力が求められる。
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