盤台
ばんだい
名詞
標準
oval tub or tray used in fish shops
文例 · 用例
それがある時台所で出入りの魚屋と世間話をしながら、刺身包丁を取り上げて魚屋の盤台の鰹の片身から幅二分くらい長さ一尺近い細長い肉片を巧みにそぎ取った。
— 寺田寅彦 『KからQまで』 青空文庫
七之助は魚商で、盤台をかついで毎日方々の得意先を売りあるいていたが、今年|二十歳になる若いものが見得も振りもかまわずに真っ黒になって稼いでいるので、棒手振りの小商いながらもひどい不自由をすることもなくて、母子ふたりが水いらずで仲よく暮していた。
— 猫騒動 『半七捕物帳』 青空文庫
この頃は七之助が商売から帰ってくる時に、その盤台にかならず幾|尾かの魚が残っているのを、近所の人達が不思議に思った。
— 猫騒動 『半七捕物帳』 青空文庫
七之助は相変らず盤台をかついで毎日の商売に出ていた。
— 猫騒動 『半七捕物帳』 青空文庫
したがって、おまきの死んだ当時の状況は誰にも判らなかったが、お初の云うところによると、かれが外から帰って来て、路地の奥へ行こうとする時に、おまきの家の入口に魚の盤台と天秤棒とが置いてあるのを見た。
— 猫騒動 『半七捕物帳』 青空文庫
「それにしても息子はどうしたんだろう」 盤台や天秤棒がほうり出してあるのを見ると、七之助はもう帰って来たらしいが、どこに何をしているのか、この騒ぎのなかへ影を見せないのも不思議に思われた。
— 猫騒動 『半七捕物帳』 青空文庫
猫婆の息子が帰って来たなと思っていると、果たして籠や盤台を卸すような音がきこえた。
— 猫騒動 『半七捕物帳』 青空文庫
七之助さんもとうとうその気になったと見えて、このあいだの夕方、神明様の御祭礼の済んだ明くる日の夕方に、わざと盤台を空にして帰って来たんです。
— 猫騒動 『半七捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
魚屋の店先には、新鮮な魚が氷の上に置かれた盤台に並んでいた。
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職人は盤台に乗せた魚を手早く捌いていく。
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昔ながらの市場では、木製の盤台が今も使われている。
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