けり
けり
補助動詞頻度ランク #14215 · 青空 536 例
標準
indicates recollection or realization (i.e. of hearsay or the past)
文例 · 用例
汝が底を探りたる、者とてはなく、汝がゆたけき内奥を、知るものとてなかりけり、さまで汝等秘密をば、守らんこと敏なりき!
— ――人と海―― 『海の詩』 青空文庫
便なき幼兒のうたへる歌萩原朔太郎うすらさびしき我が身こそ利根の河原の石ひろひひとり岸邊をさまよひて今日も小石をひろふほど七つ八つとなりにけり
— 萩原朔太郎 『便なき幼兒のうたへる歌』 青空文庫
麥萩原朔太郎麥はさ青に延び行けり遠き畑の田作りの白き襦袢にえんえんと眞晝の光ふりそそぐ九月はじめの旅立ちに汽車の窓より眺むれば麥の青きに驚きて疲れし心が泣き出せり
— 萩原朔太郎 『麥』 青空文庫
雨の降る日(兄のうたへる)萩原朔太郎雨の降る日の縁端にわが弟はめんこ打つめんこの繪具うす青くいつもにじめる指のさき兄も哀しくなりにけり雨の降る日のつれづれに客間の隅でひそひそとわが妹のひとり言なにが悲しく羽根ぶとん力いつぱい抱きしめる兄も泣きたくなりにけり
— 萩原朔太郎 『雨の降る日』 青空文庫
そこにふるへ、かくれつつうかがひのぞく榎あり、いのりつつ、一心に幹をけづりしに、樹樹はつめたく去り行けり。
— 萩原朔太郎 『黎明と樹木』 青空文庫
われはつちを掘り、つちをもりて、日毎におんみの家畜を建設す、いま初夏きたり、主のみ足は金屬のごとく、薫風のいただきにありて輝やき、われの家畜は新緑の蔭に眠りて、ふしぎなる白日の夢を畫けり、ああしばし、ねがはくはこの湖しろきほとりに、わがにくしんをしてみだらなる遊戲をなさしめよ。
— 萩原朔太郎 『初夏の祈祷』 青空文庫
〔こんにやくの〕宮沢賢治こんにやくのす枯れの茎をとらんとて水こぼこぼと鳴るひぐれまぢかの笹はらを兄弟二人わけ行きにけり
— 宮沢賢治 『〔こんにやくの〕』 青空文庫
訓導宮沢賢治早くもひとり雪をけりはるかの吹雪をはせ行くは木鼠捕りの悦治なり三人ひとしくはせたちて多吉ぞわらひ軋るとき寅は溜りに倒れゐし赤き毛布にくるまりて風くるごとに足小刻むは十にたらざる児らなれや吹雪きたればあとなる児急ぎて前にすがりつゝ一列遠くうすれ行く
— 宮沢賢治 『訓導』 青空文庫
作例 · 標準
「あの時、彼がそんなことを言っていたけ。」と、昔の出来事を思い出し、しみじみと呟いた。
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「え、本当?そんなことがあったなんて、知らなかったけ。」と、友人は驚いた様子で聞き返した。
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「あの事件の真相が、今になって明らかになるなんて、感慨深いけり。」と、ベテラン記者は静かに語った。
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標準
indicates continuation from the past to the present
作例 · 標準
子供の頃、絵本で読んだ冒険物語が、大人になった今でも鮮明に心に残っているけり。
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遠い昔の約束だったが、ついにその時が来たのだと、彼は確信したけり。
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「まさか、あんなに難しいと思っていた試験に合格するなんて、夢みたいだけり!」と、合格発表を見た学生は叫んだ。
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標準
end
作例 · 標準
長年続いていたプロジェクトが、ついに完了した。これで一区切りけり。
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二人の間の確執は、会議で話し合われた結果、ようやく解消された。これで一件落着けり。
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「やっとこの長い戦いが終わった。これで心置きなく休めるけり。」と、兵士は疲れた声で言った。
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