鳧
けり異読 ケリ
名詞頻度ランク #14215 · 青空 107 例
標準
gray-headed lapwing (Microsarcops cinereus)
文例 · 用例
いつになったらいったいこうしたことに鳧がつくのか。
— 梶井基次郎 『冬の蠅』 青空文庫
どうかしたはずみを喰ふと、おんつぁんも勃凸も他愛がなくなつて、店に出入りする若者達と一緒にどこかに出かけて、売溜めを綺麗にはたいて、商売道具を手あたり次第に質草にするのが鳧だつた。
— 有島武郎 『骨』 青空文庫
彼岸ざくら、鳧鐘を頸に六阿弥陀詣りの善男善女。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
味鳧の浮きなづむ海越え来て、噴き騰る縦雲の秀をあふげば、 夏よ、げに、声はあり、カムイ・ユカラ、 その声は風と満ち、照り響けり。
— 北原白秋 『海豹と雲』 青空文庫
浪速の辺に騒ぐ味鳧や、その渚を、追ひ押しに押しのぼり、み楯竝めぬ。
— 北原白秋 『新頌』 青空文庫
浪速の邊に騷ぐ味鳧や、その渚を、追ひ押しに押しのぼり、み楯竝めぬ。
— 北原白秋 『新頌』 青空文庫
これで、鳧がつけば、今時ここらをうろつくこともないんですが、名は体を顕しますよ。
— 泉鏡花 『式部小路』 青空文庫
それ故、文芸上の興味が冷め、生活上の苦労に苛まれていても一夜漬けの書流しで好い加減に鳧をつけて肩を抜いてしまうという事は出来ないで、イヤイヤながらもやはり同じ苦辛を重ねていた。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
作例 · 標準
田園地帯を訪れると、水田の近くで「鳧」が鳴いているのが聞こえた。
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「鳧」の鳴き声は、独特で、どこか寂しげな響きを持っている。
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「見て、あそこにいる鳥は『鳧』じゃない?珍しいのよ、最近はあまり見かけないわ」と、鳥類学者が興奮気味に教えてくれた。
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