市邑
しゆう
名詞
標準
city
文例 · 用例
廃りし市邑はふたたび起りました。
— 信仰と樹木とをもって国を救いし話 『デンマルク国の話』 青空文庫
昨日仰ぎし惠那岳は右に、美濃一國の山々は波濤の打寄するが如く蜿蜒と連り亙りて、低き處には高原を披き、凹き處には溪流を駛らせ、村舍の炊烟、市邑の白堊、その眺望の廣濶なる、殆ど譬ふべき言葉を知らず。
— 田山花袋 『秋の岐蘇路』 青空文庫
剣と酒とを愛する北国の健児は、其兵糧の窮乏を感ずると共に、直に市邑村落を掠略したり。
— 芥川龍之介 『木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)』 青空文庫
かくのごとく武士は高等武士を趁うて集まり、輜重部は武士を趁うて集まり、諸々の貨物は輜重部を趁うて集まり、ここにおいてか一城下には必ず一の市邑を生じ、しかしてかの全国の大城下なる江戸のごときに至りては今日の東京に比してほとんどする繁栄を現じたるもまたゆえなきにあらず。
— 徳富蘇峰 『将来の日本』 青空文庫
徳川時代から明治へかけての江戸・東京の市邑ともあらう区域は、思ふにそれが古くは江戸氏が占めた範囲であつたらう。
— 木村荘八 『東京の風俗』 青空文庫
市邑の発達、交通の発達は知識の練磨となる。
— 三上義夫 『文化史上より見たる日本の数学』 青空文庫
諸侯が全国に配置されて城下には市邑が発達し、藩士は城下に住して閑散な生涯を送り、経済上のことは一切商家の手に落ちた。
— 三上義夫 『文化史上より見たる日本の数学』 青空文庫
「せつかくおいで下さつても、おもてなしも出來なくて恥かしゆう存じます。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
作例 · 標準
かつて繁栄を極めたその市邑も、今では静かな田園風景の中に古い城壁を残すのみとなった。
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交易の要所として栄えたこの市邑には、世界各地から商人たちが集まってきた。
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新しい王は、荒廃した市邑の再建に着手し、人々に平和な暮らしを取り戻させた。
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