居住地
きょじゅうち
名詞
標準
place of residence
文例 · 用例
シャスタへ行くには、私たちの居住地、桑港から、オレゴンへと北向する南太平洋鉄道の便を借りるのである。
— 小島烏水 『火と氷のシャスタ山』 青空文庫
そして、六|月の下旬にまたT市の居住地に歸營した。
— 南部修太郎 『一兵卒と銃』 青空文庫
文化に於いて、はたまた産業に於いて然り、かしこくも明治大帝の教育に関する大御心はまことに神速に奥州の津々浦々にまで浸透して、奥州人特有の聞きぐるしき鼻音の減退と標準語の進出とを促し、嘗ての原始的状態に沈淪した蒙昧な蛮族の居住地に教化の御光を与へ、而して、いまや見よ云々。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
氏の居住地薬院附近では、これが名物だったので、道で遊んでいる子供等までも氏が来ると、「斎田さん斎田さん」 と云って両手を鰭のように動かしながら反り身になって氏の背後から跟いて行って、氏が振返ると逃げて来た。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
――農民運動の方向転換期にあるとき、且つ又急速なる資本主義の発展に伴う「地主のブルジョワ化」、従って都市居住地主――不在地主が、その典型たらんとしつつあるとき、この争議こそ重大な意義をもつものと云わなければならない。
— 小林多喜二 『不在地主』 青空文庫
彼は妻と子と三頭の家畜と、そして一袋の金貨とを携へてキヤラバンの一行に加はる、青草の豊かな地に新しい居住地を見出すために勢ぞろひをした一隊である。
— 牧野信一 『駆ける朝』 青空文庫
「ここには大勢僕等がいて、いろいろと便宜があるんだから、ここを君の居住地ときめて置いて、まずカルト・ディダンティテを貰って、それからどこへでも行くといい。
— 大杉栄 『日本脱出記』 青空文庫
それに、フランスに二週間以上滞在する外国人は、すべてその居住地の警察のカルト・ディダンティテを持っていなければならないのだ。
— 大杉栄 『日本脱出記』 青空文庫