卑しむ
いやしむ
動詞-五段-マ行動詞-他動詞
標準
to despise
文例 · 用例
「武士は食わねど高楊枝」の心が、やがて江戸者の「宵越の銭を持たぬ」誇りとなり、更にまた「蹴ころ」「不見転」を卑しむ凛乎たる意気となったのである。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
腕には職あり、身は健かなるに、いつまでかくてはあらぬ物を』と口癖に仰せらるゝは、何所やら我が心の顔に出でゝ、卑しむ色の見えけるにや。
— 樋口一葉 『軒もる月』 青空文庫
しかしその時は自分もかれの変化があまり情けないので知らず知らずこれを卑しむ念が心のいずこかに動いていたに違いない。
— 国木田独歩 『まぼろし』 青空文庫
けれども、それだからといって渡瀬さんを卑しむ気にはなれなかった。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
父の時代から一滴の酒も入れない家庭に育ちながら、そして母も自分も禁酒会の会員でありながら、他人の飲酒をいちがいに卑しむ心持は起らなかった。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
下宿屋の下婢が彼を嘲けりて其爲すところなきを責むるや「考へる事を爲す」と云ひて田舍娘を驚かし、故郷よりの音信に母と妹との愛情を示して、然どもこの癖漢の冷々たる苦笑を起すのみなる事を示し、實際家を卑しむの念をあらはし、「でなくば生命を捨てんのみ。
— 北村透谷 『罪と罰(内田不知庵譯)』 青空文庫
しかし心を卑しくするのと、体を卑しくするのと、いずれが卑しいかといえば、心を卑しくするの最も卑しむべきはいうまでも無いことである。
— 伊藤左千夫 『水害雑録』 青空文庫
おとよさんの行為は女子に最も卑しむべき多情の汚行といわれても立派な弁解は無論できない。
— 伊藤左千夫 『隣の嫁』 青空文庫
作例 · 標準
どんな職業であっても、人を卑しむべきではない。
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彼は、自分より学歴の低い人間を公然と卑しむ傾向があった。
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過去の過ちを悔い改めない者を、私は心の底から卑しむ。
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