朧
おぼろ
形容動詞頻度ランク #25994 · 青空 527 例
標準
hazy
文例 · 用例
そして從來の交際で、未だかつて知らなかつた或る新しい發見が、この天才的な文學者の本質にひそんでゐることを、朧げながらも自覺して愕然とした。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
しかしこの少数の作品を通じて、大体の趣味、傾向、句風等、及び俳句に対する氏の主観態度が、朧げながらも解らないことはない。
— 俳人としての芥川龍之介と室生犀星 『小説家の俳句』 青空文庫
今日のみの春を歩いて仕舞けり歩行歩行もの思ふ春の行衛かなまだ長うなる日に春の限りかな花に寝て我家遠き野道かな行く春や重たき琵琶の抱ごころ春の夜や盥を捨る町はづれ 生暖かく、朧ろに曇った春の宵。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
女|倶して内裏拝まん朧月 春宵の悩ましく、艶かしい朧月夜の情感が、主観の心象においてよく表現されてる。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
折釘に烏帽子かけたり宵の春春の夜に尊き御所を守る身かな春雨や同車の君がさざめ言ほととぎす平安朝を筋かひにさしぬきを足で脱ぐ夜や朧月 引例を見ても解るように、特に春の句においてそれが多いのは、平安朝の優美でエロチックな文化や風俗やが、春宵の悩ましい主観において、特にイメージを強く与えるためなのだろう。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
裏町の溝を流れる湯の匂ひや、朧ろにかすむ紅色の軒灯や、枕に近い湯滝の音やが、何とも言へぬ春らしい感じを起させる。
— 萩原朔太郎 『石段上りの街』 青空文庫
戸袋のすぐ横に、便所の窓の磨硝子から朧な光のさすのに眼をうつすと、痩せたやもりが一疋、雨に迷う蚊を吸うとてか、窓の片側に黒いくの字を画いていた。
— 寺田寅彦 『やもり物語』 青空文庫
幼く片親の手一つで育ってあまり豊かでない生活が朧げに胸にしみ浮世の木枯しはもう周囲に迫っていたから、何かの刺戟はすぐに訳のわからぬ悲しみを誘うたのだ。
— 寺田寅彦 『森の絵』 青空文庫
作例 · 標準
例句
標準
minced fish or meat that is seasoned and fried
作例 · 標準
例句