霞
かすみ
名詞頻度ランク #17650 · 青空 1449 例
標準
haze (esp. in spring)
文例 · 用例
裏町によく見る風物で、何の奇もない市中風景の一角だが、そこを捉えて春夜の生ぬるく霞んだ空気を、市中の空一体に感触させる技巧は、さすがに妙手と言うべきである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
)その煙は空に融け合い、霏々として降る春雨の中で、夢のように白く霞んでいるのである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
菜の花や鯨も寄らず海|暮ぬ 菜種畠の遠く続いてる傾斜の向うに、春昼の光に霞んだ海が見え、沖では遠く、鯨が潮を噴いてるのである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
新古今集の和歌は、亡び行く公卿階級の悲哀と、その虚無的|厭世感の底で歔欷しているところの、艶に妖しく媚めかしいエロチシズムとを、暮春の空に匂う霞のように、不思議なデカダンスの交響楽で匂わせている。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
薄情冷酷と云うではないが、苦い思いや鋭い悲しみも一日経てば一日だけの霞がかかる。
— 寺田寅彦 『障子の落書』 青空文庫
網目はどのくらいの大きさであったか覚えないが、霞網などよりはよほどがっしりしたものであったらしい。
— 寺田寅彦 『鴫突き』 青空文庫
どこから射して來るのか樹蔭のやうな緑色の光線を受けて、模糊と霞んでゐるその萬疊敷とでも言ふべき廣場には、やはり霰のやうな小粒の珠が敷きつめられ、ところどころに黒い岩が秩序無くころがつてゐて、さうしてそれつきりである。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
」 眼を擧げて見ると、はるか上方に、魚の天蓋がのどかに浮び漂つてゐるのが、青く霞んで見える。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
作例 · 標準
春の朝、山々が淡い霞に包まれ、幻想的な風景が広がっていた。
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遠くの景色が霞んで見え、まるで水彩画のようだった。
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朝焼けの中、街はまだ静かに霞をまとうように眠っていた。
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梅雨の晴れ間、森の奥から立ち上る霞が神秘的だ。
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標準
dimness (of sight)
作例 · 標準
最近、視界が霞むことが多くて、車の運転が少し不安だ。
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目が霞んで、読書をするのも億劫になってしまった。
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疲れているせいか、朝起きるとしばらく目の前が霞んでいた。
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医者からは、目の霞みは加齢によるものだと言われた。
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ウィキペディア曖昧さ回避
霞(かすみ、かすむ、か など)
一般名詞
- 朝焼け・夕焼け。(原義)
- 霧・靄・煙霧などで遠くの景色がぼやけている(=かすんでいる)様。やや文学的な表現で、気象学用語ではない。春の季語。
- 霞 (修験道) — 修験道特に本山派の地域ごとの支配・管轄地域。
- 研ぎ仕上げの技法。
- 合わせ鍛えの包丁。
軍艦
- 霞 (暁型駆逐艦) — 暁型駆逐艦2番艦 (1902–1913)。
- 霞 (朝潮型駆逐艦) — 朝潮型駆逐艦9番艦 (1937–1945)。
実在の人物
- 霞信彦 — 日本の法学者 (1951–)。
- 霞流一 — 日本の推理作家 (1959–)。
- 劉霞(りゅう か、リウ シア) — 中国の女子柔道家 (1979–)。
- 愛甲霞 — 日本のプロテニス選手 (1982–)。
- 桐野霞(きりの かすむ) — 日本のイラストレーター (1985–)。
- 野口霞 — 日本の野球選手 (1990–)。
架空のキャラクター
曲名
- 霞 (曲) — 369の楽曲。
その他
- 霞 (ソフトウェア) — Anthyの個人辞書管理ソフトウェア。
出典: 霞 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0