陽物
ようぶつ
名詞
標準
phallus
文例 · 用例
一七七二年版コルネリウス・ド・バウの『|亜米利加土人の研究』巻二、頁九七には兎にも熟兎にも雌の吉舌非常に長く陽物に酷似せるもの少なからず、これより兎は半男女といい出したと出づ。
— 兎に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
『醒睡笑』に、海辺の者山家に聟を持ち、蛸と辛螺と蛤を贈りしを、山賤輩何物と知らず村僧に問うと、竜王の陽物、鬼の拳、手頃の礫じゃと教えたとある通り、件の牝猴幼くて捕われ蟹を見た事なき故怖れたのだ。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
これは日本人がネの日ウシの時といわば多少鼠と牛を想い出せど、字音で子午線と読んではたちまち鼠と馬を連想せず、午前午後と言ったって決して馬の陽物と尻の穴を憶い出せぬで判る。
— 鼠に関する民俗と信念 『十二支考』 青空文庫
OIKLM等は太陽物質より成る。
— スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 『宇宙の始まり』 青空文庫
それから彼女は、伊太利RIVIERAの聖レモで、眼と声の腐った不潔な少女達が悪魔よけの陶製の陽物と一しょに売ってる、羅馬皮に金ぴかの戦車を飛び模様に置いた手提をあけて、煙草の挟んでない象牙の長パイプを取り出し、直ぐにそれを指先で廻しはじめた。
— Mrs. 7 and Mr. 23 『踊る地平線』 青空文庫
田能村竹田は秋水が此書を出して示した時の事を記して、「去年壬辰九月廿三日に頼山陽物故す、此年の閏十一月に内人(りゑといふ)より秋水の夫人におくられたる書を、秋水出ししめす」と云つてゐる。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
あの常陸の夜叉大神は、男の陽物だというではないか。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
瑯※山客(大正十二年三月) × 田中純君は「文芸春秋」のゴシツプの卑俗に陥るを論難し、「古今の文人、誰か陽物の大小を云々せんや」と言へり。
— 芥川龍之介 『八宝飯』 青空文庫